地方都市エルデネトにおけるビジネス研修の修了式が行われました（モンゴル日本センター）

地方都市エルデネトにおけるビジネス研修の修了式が行われました（モンゴル日本センター）

2022年6月9日、モンゴル北部の街エルデネトにおいて日本センター・JICA主催のビジネスコース（通常コース）の修了式が執り行われました。本コースは今年1月に開始され、経営戦略、人事管理、マーケティング、財務管理、トヨタ生産方式の5科目をそれぞれ4日間ずつ地元企業向けに実施したものです。

エルデネトは首都ウランバートルに次ぐモンゴル第二の都市です。その人口は約10万人とウランバートル（人口約160万人）に比べれば小規模な地方都市ですが、北部諸県の敎育および経済機能が集中する中枢都市であり、モンゴル有数の大企業エルデネト・カーペット社の本社があることでも有名です。

本ビジネス研修はオルホン大学ならびにエルデネト科学技術大学の会場を利用し、エルデネト商工会ならびに食品製造協会からの広報協力をもとに実施されました。日本人講師がモンゴルに渡航困難な状況下で行われたため、研修の大部分は日本とエルデネトをつなぎ、現地講師や通訳が対面会場でサポートするかたちで実施されました。エルデネトの企業経営者のあいだでは実践的と評判の高い日本的経営への関心が高く、定員いっぱいの受講生が参加しました。

コースの修了式はエルデネトで盛大に執り行なわれました。ダワードルジ・日本センター所長よりコース修了証の授与があったのち、日本センターの大西専門家が日本企業の組織文化の特性について紹介、中村専門家がインターネットを通じた日本市場への製品輸出を紹介しました。

モンゴルでは、市場経済化以降、首都ウランバートルへの一極集中が進んでおり、地方の産業発展が喫緊の課題となっています。産業発展に不可欠な人材育成の必要性がエルデネトでも広く認識されており、現地企業関係者からは、日本センターによるビジネス研修をはじめとした事業の継続を望む声が挙がりました。