カザフスタン日本センター20周年記念式典に参加しました(キルギス日本センター)

2022年12月12日

2022年12月9日、カザフスタン国アルマティのナルホーズ大学において、カザフスタン日本センター(KJC)設立20周年記念式典が開催され、キルギス日本センター(KRJC)からは、アジモフ・アルマズベク、岩井淳武両共同所長と、田中真也ビジネス交流専門家が参加しました。

KRJCとKJCは、近年お互いの協力関係を強化しています。その代表事例として、毎年秋に開催している「カザフスタン・キルギス共和国合同オンライン日本留学フェア」があります。日本から中央アジアへの関心は一般的には低く、両国日本センターが開催する日本留学フェアへの日本からの参加は、毎年1~2校程度でした。2020年、新型コロナ禍で各種事業がオンラインにシフトしていく中、2ヶ国合同で面的・規模的な広がりを確保して日本からの関心を高めようと、合同留学フェア形式を導入しました。その結果、日本からの参加校が激増。合同フェア導入前の3年間のキルギスにおける留学フェアの日本からの参加校は5校でしたが、合同開催後の3年間はそれが59校と、10倍以上に増加しました。

また、今年11月には新たな取り組みとして、KJC、KRJCに加えて、モンゴル日本センターとも協力し、「内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 日本留学後の高度人材就職セミナー」を開催しました。「内陸アジア」、「遊牧文化圏」という共通の地理的・文化的背景を持つ3ヶ国が合同で取り組むことにより、日本政府や、日本の複数の自治体から高い関心を示していただき、経済産業省と、4つの自治体・関連団体にセミナーに参加いただきました。こうして、日本から馴染みの薄い内陸アジアの日本センターが協働し、高度外国人材のフロンティアとして、日本政府や地方自治体とダイレクトに繋がっていく新たな事業枠組みも創出しています。

日本と所在国の様々な組織や人々を結び付けていくことは、日本センターの大切な役割です。日本からの関心がまだ低い中央アジアにおいて、両国日本センターが連携することにより大きな成果を達成できることが、この3年間で実証できました。式典では、このような協力への貢献として、ナルホーズ大学ミラス学長から、KRJC岩井淳武共同所長に感謝状が贈呈されました。

KRJCとKJCが緊密な連携関係を構築してから2年半。この間、コロナウイルスの影響で全てオンラインでのやりとりを行ってきましたが、今回KJC20周年記念式典を契機として、初めて直接双方が面談することができました。お互いの絆を深め、今後も大切なパートナーとして相互利益に繋がる連携関係を更に深めていくことを確認する、意義深い機会となりました。

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