キルギス建設ビジネス及び工学系高度人材オンラインセミナーを開催しました。(キルギス日本センター)

2023年2月10日

キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)は、2023年1月17日、JICAとの共催、国土交通省の後援により、「キルギス建設ビジネス及び工学系高度人材オンラインセミナー」を開催しました。

近年、日本全体で、様々な業種で人手不足が大きな問題となっています。東南アジア諸国からの高度人材も、国際的人材獲得競争の中で段々と難しくなってきており、日本国内では新たな人材フロンティア開拓ニーズの機運が高まっています。特に、建設業界における人材不足感は高い傾向にあります。このような状況を背景に、キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)は、2019年より日本の地方の建設企業の人材不足に対応すべく、キルギスの優秀な土木・建築技術者を技術・人文知識・国際業務の在留資格で就職させるための取り組みを行っています。

更に、昨年11月には、初のキルギス、カザフスタン、モンゴル3ヶ国合同による「内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 日本留学後の高度人材就職セミナー」を開催しました。同セミナーは、キルギス日本センター、カザフスタン日本センター、モンゴル日本センター、JICAが共催し、経済産業省、宮城県、埼玉県、福岡市、大分県の4つの自治体・関連団体、及びJASSOに参加・協力をいただきました。この内陸アジア合同事業の取り組みに、国土交通省がご関心を示していただき、昨年9月にKRJCとオンラインによる打ち合わせを実施。以来、各種のご支援をいただきつつ、今回1月17日のキルギスセミナーの開催に至ったものです。

国土交通省からは、中堅・中小建設企業の海外進出を促進することを目的に発足した「中堅・中小建設業展開推進協議会(JASMOC)」会員企業・支援団体約380機関等に、本セミナーにつきご案内をいただきました。

セミナーの第一部では「日本企業の海外進出と高度外国人材活用等に向けたJICA及び国土交通省の取り組み」をテーマに、JICAより「日本・途上国企業の活性化に向けたJICAの取組」、国土交通省より「中堅・中小建設企業の海外展開支援と高度外国人材受入れへの取組」に関する説明が行われました。

また、第二部では「日本の建設分野中堅・中小企業のキルギスへの進出の可能性と、高度外国人材としてのキルギス人材のポテンシャル」と題して、KRJC、日本とキルギスの建設企業、日本で高度人材として勤務するキルギス人建設技術者より、日本の建設分野中堅・中小企業のキルギスへの進出の可能性や、高度外国人材としてのキルギス人材のポテンシャルについての発表が行われました。

当日は日本の建設企業より57名に参加いただきました。参加者からのアンケートでは、5段階で4.1と高評価をいただき、“人材不足が叫ばれ、思うように日本人の学生を採用できないゼネコンにとって有望な技術者採用の道が開けたと考える”等、新たなビジネス展開、人材獲得の候補先として、キルギスへの興味・関心が寄せられました。

KRJCでは引き続き、建設分野におけるビジネス・人材の両面における日本とキルギスの関係強化に向けた取り組みを行っていきます。ご関心のある方は、下記宛に、どうぞお気軽にご連絡くださいますようお願いいたします。

KRJCビジネス交流専門家(JICA派遣専門家) 田中真也(tanaka.shinya@krjc.kg)

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