派遣までのプロセス(国際緊急援助隊)

国際緊急援助隊の派遣は、相手国または国際機関からの要請を受けてから行う「要請主義」に基づいています。これは、災害が発生した場合、被災国自身が救済に関して中心的な役割を担う第一義的な責任があることや、被災国の事情や都合を考えない一方的な支援は、かえって混乱を招くおそれがあるためで、国連においても、人道援助は被災国の同意のもとに行うということが決議されているからです。

被災国等から要請を受けた時は、外務省が国際緊急援助隊の派遣を決定しますが、派遣に係る手続きや資機材の準備などはJICAが実施しています。

救助チームが派遣される場合、隊員は、警察庁、消防庁、海上保安庁から選抜されるほか、予めJICAが実施する研修や訓練に参加いただいている医療関係者、構造設計一級建築士も派遣されます。

また、医療チームの派遣も救助チームと同様に、予めJICAの研修・訓練に参加いただいている医療関係者等が派遣されます。

救助チーム、医療チームともに、原則、外務省が団長を務めるほか、宿泊地の確保、食事の準備、被災国との調整といった役割を担う業務調整員として、JICAも派遣に帯同しています。