「地域で活躍している人に注目! 雪浦あんばんね・音浴博物館」

12月6日(日)、7日(月)に地域理解研修の一環として、長崎県内の地域創生に関わる団体を訪問してきました。地域創生の成功事例として、今回訪問してきました「NPO法人雪浦あんばんね」と「やすらぎ交流拠点施設 音浴博物館」にスポットを当ててご紹介いたします。

渡辺氏 講義の様子

雪浦ゲストハウス森田屋

地方の過疎化に対処するため立ち上がったのが「NPO法人雪浦あんばんね」理事長の渡辺督郎さんです。長崎県西海市雪浦の海・山・川に恵まれた地域の魅力を発信し続け地域おこしの活動をされています。渡辺さん自身、JICA海外協力隊や企画調査員として、ソロモン、フィジーに派遣されていた経験をお持ちの方です。出身の雪浦にて、空き家となっていた場所を活用して、2018年に雪浦ゲストハウス森田屋をオープンされました。宿泊する人だけでなく、雪浦に住む人たちにも気軽に立ち寄ってもらいたいとの思いから、お座敷はカフェとしての利用のほか、イベントスペースとしての利用など、たくさんの人が集う交流の場の拠点となっています。訪れる人の心を癒し、惹きつけています。他にも野菜作りや移住相談、1万人の来場がある地域回遊型イベント雪浦ウィークなど、都市部と農村部の交流を目的とした事業を多く実施されています。今後どんな魅力的なイベントを実施されるのか「NPO法人雪浦あんばんね」のこれからの活動が楽しみです。

高島氏 音浴博物館の歴史と文化講義の様子

西海市大瀬戸町にある森の中を進んでいくと、「音浴博物館」があります。元々、廃校となった学校から日赤ベトナム難民救護施設として使用されていた場所をリニューアルし、平成16年に安らぎ交流拠点施設としてオープンしました。“音浴”その名の通り、レコードを聴きながら、時を忘れ、音楽を心とからだ全身で感じることのできる癒しの空間です。数々の貴重なレコードや音楽機材のコレクションが揃っています。定期的にコンサートも開催され、地元の方はもちろん、珍しいスピーカー楽器コレクションを一目見ようと全国から、海外からも多くの方の来館があります。

JICAでは日本国内の多文化共生や地域経済活性化に資する取り組みの強化を行っていく中で、地方創生の核となる団体や人に貢献することが必要であると考えます。
みなさまもまずは足を運ぶことにより、地方の魅力をぜひ自らで感じてみてください!