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「特別派遣前訓練への参加が、地域の方の活力にもつながると思います」

-無事に協力隊活動を終えたら、また八代市へ活動報告をしに帰ってきたい-


【写真】原 千津香:2021年度2次隊 ガーナ PCインストラクター (2021年8月掲載)

熊本県八代市坂本町配属 特別派遣前訓練生
原 千津香:2021年度2次隊 ガーナ PCインストラクター (2021年8月掲載)

※筆者は7月7日に訓練を修了されました。本文は、6月下旬に報告いただいた内容です。

【訓練開始前】

【訓練や現在の生活】

1.実際の活動内容
 主に、八代市坂本町の一般社団法人さかもと、さかもと温泉センター株式会社、農事組合法人鶴喰なの花村の3団体で活動しています。
令和2年7月豪雨によって、八代市坂本町は甚大な被害を受けた地区です。
一般社団法人さかもとでは、「食処さかもと鮎やな」を経営されていましたが、球磨川の氾濫により建物が浸水し、設備も流されたため、仮設の「さかもと復興商店街」で、今年の7月より再オープンすることを目指しています。そこで、再オープンに向けて、補助金申請書作成や什器の運搬・清掃、経理関係のエクセル更新等のお手伝いをしています。
さかもと温泉センター株式会社では、運営する施設の一つに道の駅さかもとがありますが、そこも球磨川の氾濫で建物が浸水の被害を受けました。現在、建物の復旧工事が進められ、今年の6月から同じ場所で2年間の仮営業が行われるため、その準備や清掃、坂本町外での物品販売補助などを行っています。
農事組合法人鶴喰なの花村では、農業(米の種まき作業、ニンニクの根切り、田植等)のお手伝いやホームページの更新作業などを行っています。

営業再開した道の駅

田植え中の農事組合法人鶴喰なの花村の方々

事務所として使わせてもらっている球麗温からの景色

2.現在の生活の様子
 八代市内の旅館で生活しています。朝ごはんは毎日、旅館で美味しく頂いています。お昼は温泉センター球麗温のレストランで食べたり、お弁当を買って食べたりしています。外食や弁当が多くなるので、健康管理には気を付けています。旅館から活動場所までは車で約30分です。

3.派遣先の地域自慢など
 緑と空気がとても綺麗な場所です。作業をしていると鳥のさえずりが聞こえてきます。豪雨でかつてない規模で氾濫した球磨川も晴れた日には穏やかで自然の恵みが感じられます。
また、坂本町では、「ぼた餅」という和菓子が有名です。この「ぼた餅」は、もち米にからいも(サツマイモ)を加えて作った柔らかい皮で、粒あんやこし餡、そら豆餡などを包み、きな粉をまぶしたものです。9月下旬から5月末の季節限定で、八代市での物品販売では、大人気で、すぐに売り切れてしまいました。とても美味しいので、お越しの際には、ぜひ、食べてみてください。

「ぼた餅」

4.一番大変だったこと
 訓練生2人で、3団体をサポートしているため、スケジュール調整が大変でした。また、沢山の課題に出来る範囲で取り組んでいますが、期間が限られているため、ひとつひとつの課題により深く関わることは難しいと感じています。しかし、色々なことに挑戦できるのは、とてもいい経験です。

5.一番うれしかったこと
 地元新聞の熊本日日新聞社の「昼ごはん食べよ」の取材を受け、いつもお世話になっている温泉センター球麗温のレストランのランチを紹介した際、記事を読んで食べにきてくれたお客さんがいたと教えてもらったときには、貢献できていると感じることができ、嬉しかったです。

くまモンポート八代にて

6.活動への意気込み・目標
 坂本町の地域の方々は、自分たちが住んでいるこの地域をより良くしたいという気持ちで、行動を起こしている方が多く、学ぶことが沢山あります。みなさんの思いに応えられるように、私も一緒になって、みなさんのサポートができればと思います。

【今後に向けて】