この訓練に参加して一番よかったと思うこと

【写真】松村 響:隊次未定 エルサルバドル 体育 (2021年11月掲載)人吉球磨地域 特別派遣前訓練生
松村 響:隊次未定 エルサルバドル 体育 (2021年11月掲載)

訓練開始前

「山江村 時代の駅村やくば」の皆さんと

恥ずかしながら、派遣前までは熊本の水害はニュースで見ていただけで、こんなにひどかったとは知りませんでした。
地域の人たちの水害の経験談を聞いていくうちに、自分も復興の手助けをしたいと強く思うようになりました。

訓練や現在の生活

地元農家作業中 近所の子どもたちと

お世話になっている農家さんと

人吉球磨の各地域を訪問し、地域で困っていることを聞きました。その中で、自分ができそうなことを話し合い、活動内容が決まっていきました。
私を受け入れてくださっている地域の方々は、本当にあたたかい方々ばかりです。
水害で大変だったにもかかわらず、目の前のことと向き合い、復興に向けて手を取り合っている姿には本当に驚かされます。活動でお世話になっている農家さんが、「全てのことには意味がある、だから水害が起きたことも私にとっては、意味があったことなんだ。」と話されていました。その方は、家も大切なものも流されてしまっています。それなのに、「水害が起きてなかったら、今まで助けてくれた人たちとは会ってなかった。水害でいろんな大切なものに気づかされたし、いろんなことを学べた。」と私に語ってくれるのです。その農家さんだけではありません。他の皆さんも、そうやって前向きに考えて、“今”を一生懸命生きていらっしゃいます。
私は、そんな人吉球磨地域の皆さんを心から尊敬しています。こんな方々に出会えたことが、この訓練に参加して一番よかったと思うことです。

今後に向けて

地元小学校バスケットボール
ジュニアチーム指導

これまで、地域の方の近くで、できることを地域の方々と一緒に行ってきました。とても小さなことですが、それがとても大切なことだと気づきました。
最初は、大きなイベントを行うなど、大きな変化があることが素晴らしいことだと思っていました。でも、それはできないと気づきました。信頼がないからです。地域の方々と同じことをして、一緒にご飯を食べる。それこそが地域に打ち解けるいちばんの近道でした。きっと、協力隊として海外に派遣されたときも同じなんじゃないかと思います。
自分を受け入れてもらうには、まず現地の方々と同じ生活をして、同じものを食べる。協力隊としての活動も、そういったことから始めて、現地の方々から信頼される存在になれたらいいなと思います。