＜研修実施報告・佐賀＞SDGsを軸にした地球市民の会での研修

　2020年9月14日～18日、佐賀県の認定NPO法人地球市民の会にご協力いただき，SDGs（持続可能な開発目標）をテーマとする研修を実施しました。地球市民の会は，アジアを中心に国際協力・交流事業や地域づくり事業等幅広い活動を行っており、その活動のひとつとして県内でSDGs啓発活動を行っている団体です。
　本研修には九州北部から2名の隊員が参加し、研修前半はインプット型、後半はアウトプット型で行われました。
　前半は、①SDGsの理念・概要、②地球市民の会が行っているSDGs普及に向けた取組みに関する講義、③地元でSDGsに取組んでいる龍谷高校の生徒達との交流、④地球市民の会がSDGs導入の支援を行っている企業・NPOへの視察等を行い、多種多様なSDGsへの取組みについて学びました。
　後半は、ワークショップにて、任地での活動や、今後の国内外での社会貢献活動を行っていくうえで如何にSDGsへの取組みを紐付けられるかを考え、アクションプランを策定しました。
　参加隊員は、今回の研修を通じてSDGsへの理解を深めるだけでなく、任地での活動内容を詳細に亘って振り返ることにより、今までの活動による成果を整理し今後の課題を明確にすることができました。また、本研修の講師、視察先、研修の様子を見に研修会場を訪れた方々など、地元で国際協力活動を行う人々から直接話を聞くことで、国際協力の概念も拡げることができました。　
　参加隊員からは，「SDGsを単に学ぶだけでなく、活動を振り返ることにより何が大切なのか気付くことができた」、「今回の研修内容を派遣前訓練のプログラムにも取り入れてほしい」といった声が聞かれました。

　JICA九州は、引き続き、新型コロナ感染拡大の影響で国内待機を続ける海外協力隊員に対し、更なるスキルアップと再赴任後の活動の充実，そして帰国後のキャリアへとつながるよう、研修やセミナー等、様々な機会を提供していきます！

　今回、研修の企画・実施を快く引き受けて下さった地球市民の会の皆様，ありがとうございました。