<活動報告・熊本>JICA海外協力隊関係者が被災地ボランティアに出動!(熊本県内の大学・高校と被災地ボランティアで連携)

2020年10月16日

熊本農業高校のボランティア終了後の集合写真

泥出しに励む熊本国府高校の参加者

熊本国府高校のボランティア終了後の集合写真

作業前に熊本支援チームの方から説明を受ける、大学生とJICA海外協力隊OV

手分けして作業をする参加者

①7月17、20、21日 JICA×熊本県立大学(各日10~15名) 人吉市での家屋清掃作業(JICA海外協力隊OV参加)
②8月19日 JICA×熊本農業高校(60名) 人吉市での家屋清掃作業
③9月11日 JICA×熊本国府高校(27名) 球磨村での家屋清掃作業(JICA海外協力隊OV 2名参加)
④9月19、20日 JICA×熊本県内大学生(両日計20名) 人吉市での家屋清掃作業(JICA海外協力隊OV両日計5名参加)
(①②③:各市町村の社会福祉協議会 ④:一般社団法人熊本支援チーム 経由での参加)

 7月上旬の豪雨は、熊本県に限らず広範囲にわたり、甚大な被害をもたらしました。中でも特に被害の大きかった人吉・球磨地方へ、ボランティアの意志のある方々をなんとか繋げないか。そして「JICA海外協力隊経験者の力も活かせるのではないか?」、「協力隊経験を学生さんたちにも還元できるのではないか」という想いの下、一時帰国・待機隊員および協力隊経験者(OV隊員)と熊本県内の大学、高校の連携による被災地支援を実施しました。
 7月17日(金)、初のJICAボランティアバスが始動。続く高校生との被災地支援バスでは、バス車内で開発教育として、JICAや国際協力、SDGsについてお話しました。参加した高校生の中には、小学生の時に出前講座で協力隊の体験談を聞き、自身もいつか協力隊に参加したいと思っている方も。被災地支援を通して、協力隊経験者と今後を担う若者との交流ができたことは、今後の新たな可能性に繋がると感じました。
 9月19日(土)にご参加いただいた学生さんやOV隊員からは
・実際にやってみると地道な作業で、1日やっても終わらないということにびっくりした
・(自身が)人吉球磨地方の出身で、ニュースで見て何かしたいと思っていたので、今回参加できてよかった
・いろいろな年代の参加者がいたが、目的はただ一つ「家をきれいにすること」であり、その目的に向かって皆で取り組むことができた
といったご感想をいただきました。
 何よりもこの活動を通して、少しでも被災地の復興の一助を担えていれば幸いですが、本当の意味での復興までの道のりはまだまだ長く、これからも息の長い支援をできる限り行っていきたいと思います。
 ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、この度の災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興と安全を祈念いたしております。

(JICAデスク熊本 担当:尾上)