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<イベント報告・大分>国際理解サロン「おおいたde世界旅行 ~海外協力隊体験談を聞きながら、おおいたde世界を感じ、学ぼう~」【第1回~第2回】を開催しました

2020年10月16日

1. 導入ワーク「体験談を聞く前と後」

2. 第1回ジブチ編(9月20日)

3. 第1回ジブチ編(9月20日)

4. 第2回ルワンダ編(9月26日)

5. 第2回ルワンダ編(9月26日)

 JICA九州と大分市は、10月6日の「国際協力の日」にちなみ、その日から約1か月間を「おおいた国際協力啓発月間」と定めています。

 15回目を迎えた今年は、「第15回おおいた国際協力啓発月間事業」の一つとして、JICAデスク大分が企画し、9~10月に全6回シリーズの国際理解サロン「おおいたde世界旅行 ~海外協力隊体験談を聞きながら、おおいたde世界を感じ、学ぼう~」を開催しています。

 9月20日(日)は「第1回 ジブチ編」を開催しました。講師は佐伯市出身の山本純奈さんでした。山本さんは大学卒業後、2018年7月から2020年3月まで、小学校教育の海外協力隊員としてジブチに派遣されていました。

 当日は『世界一暑い国 ジブチ 小学校での活動と日々の暮らし』と題して、体験談を40分間お話いただきました。活動は算数・理科教育、環境・衛生教育、日本の小学校との交流を主に行ったとのことで、スライドでは現地の学校や児童の様子が多数の写真と動画を通して紹介されました。活動で関わっていた学校には国連世界食糧計画(WFP)の支援が入っていて、家庭で十分に食べられない児童は学校で食事をとっていたそうです。最後に、「ジブチの魅力は人!」と笑顔でお話されていたのが印象的でした。乾燥地帯で観光地も少ないジブチだからこそ、人々の魅力が一層際立つとのことでした。

 体験談後のフリートークの時間では、参加者から次々と質問が挙がりました。ジブチという国名を今回の参加によって初めて知った方も多かったようです。当日は定員を超える11名の方々にご参加いただきました。以下、事後アンケートから一部をご紹介します。

参加しようと思った理由:
 「アフリカに興味を持ち、ジブチという国がアフリカにあるのは知らなかったから。」
 「初めて聞いた国で、正直知らなかったので、どういう国かと興味があって参加させていただきました。」
 「海外協力隊の体験を聞いてみたいと思ったため。」

感想:
 「知らない国を学べるのは楽しいと感じました。」
 「ジブチのことについて、興味が湧いてきた。またこういう企画があったら参加したいと思います。」
 「山本さんの実体験を交えて説明していただいたので、とてもイメージがつかめました。とても有意義な時間でした。」

 続いて、9月26日(土)には、「第2回 ルワンダ編」を開催しました。講師は大分市出身の川野優希さんでした。川野さんは2016年1月から2018年1月までの2年間と、2018年10月から2019年9月までの1年間の計3年間、コミュニティ開発(水の防衛隊)の海外協力隊員としてルワンダに派遣されていました。

 当日は始めにルワンダミニクイズが行われ、ルワンダの場所や国旗、主食などを多くの写真とともに皆で楽しく確認しました。ルワンダは25年前にジェノサイド(大虐殺)を経験し、国が一時荒廃しましたが、現在は目覚ましい経済発展を遂げているそうです。ただ、国内の格差は深刻で、電気・水・学校・仕事を享受できる国内の人口割合について、ご参加の13名の方々は簡単なアクティビティーを通してその現実を実感する時間もありました。(写真4参照)

 川野さんは現地でまさに重要課題の一つである水に関して、井戸の修理と手洗い指導という形で従事していました。実際に現地の子どもたちが毎日いかに遠い場所まで、あるいは近くても汚い水を汲みに行かなければならないかについて、水汲みの現場まで辿り着く様子を川野さんが撮影した映像も紹介されました。

 以下、事後アンケートから一部をご紹介します。

参加しようと思った理由:
 「国際協力などに興味があり、知識を増やしたいため。」
「ルワンダには悲惨なイメージしかないので、『“ルワンダフル”ルワンダ』という惹句に魅かれた。」
「ルワンダに興味があったから。」

感想:
 「水を確保し続けるために、維持管理の指導が重要になることがわかった。しかし、その過程で様々な問題が起きていて、その解決や対処に想像力が不可欠であること、想像を超えた時にポジティブに反応していくことが大切という言葉が心に残った。ありがとうございました。」
 「出席者全員をルワンダの国にたとえた話で現状をリアルに感じることができて良かった。ルワンダふるな話を聞けたので、もうウガンダと間違えることはないと思います(笑)」

 当日はいずれの回も、体験談に入る前に、JICAデスク大分より、『体験談を聞く前と後』と題した簡単なワークを行いました。ワークシートを通して、ジブチあるいはルワンダについて知っていることやイメージをまずは全部書き出してもらい、全体共有しました。その後は体験談を聞きながら学びや気付きを自由に書き留めてもらい、前後でのギャップの見える化を図ることで、新たな国への学び・理解をじっくりと感じて持ち帰ってもらうことがねらいでした。

 ご参加の皆様、束の間の「おおいたdeジブチ旅行」、「おおいたdeルワンダ旅行」ではありましたが、いかがでしたでしょうか?ご来場、誠にありがとうございました!

(JICAデスク大分:井本)