<イベント報告・長崎>福祉と多文化共生セミナーを開催しました!

2021年12月21日

ヴィラ—グ講師による講義

グループワークの様子

参加者の意見交換、情報共有の様子

開催日時:2021年12月12日(日)13:00-15:00

介護・福祉現場における多文化共生セミナーを実施しました。

セミナーには長崎県内の施設や、監理団体などから13名の方々が参加してくださり、一緒に多文化共生について考え、それぞれの悩みや不安、または現場での事例などを共有する時間を作りました。
 まず、長崎国際大学 社会福祉学科講師のヴィラ—グ先生に「多文化共生とはなにか」を、文化やコミュニケーションの観点からご講義いただきました。文化には多様性があり、マニュアル化はできないこと、目には見えない部分が多く無意識的につけている色眼鏡のようなものだとお話されました。コミュニケーションについても、文化が大きく関係しており、「伝え方」「受け取り方」の相違についてもお話され、参加者も日頃の現場と重ねながら講義を聴くことができました。
 後半は、グループワークを実施し、グループ内で参加者自身が持っている想いや悩み、みんなと共有したい事例などについて話しました。想いや不安・悩みを書いた付箋はすぐに模造紙に広げられ、皆さんとても真剣にお話されていました。「わかっているのかどうかがわからない」「私生活が心配。友だちがいるのかどうか」など、たくさんの意見が出ており、共感したり、新しい発見もあり、充実したワークができました。グループで出た意見を発表した際、「日本に来る外国人が不安に思っていることは、受け入れる側の日本人も不安に思っていること」「外国人と働くことで、学ぶこともたくさんあること」などの気付きがありました。また、「日本を好きになって欲しい」との意見もあり、全員が頷きながら想いの共有をすることができました。
 ヴィラ—グ先生の著書にある、
「違いをなくす」ではなく、「違いを理解して、認める」
これは、福祉や介護の現場はもちろん多様性を認める社会において、とても大切な考え方であり、外国人と一緒に仕事をする機会が増えてきた今、改めて考えていく必要があると思います。

今回、ご参加いただいたみなさんと介護・福祉現場での多文化共生について意見交換ができ、参加者同士の交流もできました。
今後も、このような機会を作っていきたいと思います。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

(JICAデスク長崎 担当:戸崎)