<イベント報告・大分>「国際理解講座 -チャド編-」を共催で開催しました

2022年3月25日

最後に記念撮影

 3月5日(土)、おおいた国際交流プラザ主催、JICAデスク大分(JICA九州)共催「国際理解講座 -チャド編-」を開催しました!同講座シリーズはおおいた国際交流プラザが年間を通して実施しているもので、今回はアフリカのチャド共和国をテーマに開催されました。

 講座は午後2時から4時までの2時間、大分市のiichiko総合文化センター(映像小ホール)にて実施されました。講師にはチャド共和国出身のOumar Nahor Ngawaraさん(ウマル・ナホル・ヌガワラさん)をお迎えしました。ウマルさんはJICA長期研修員として2020年秋に来日し、現在、立命館アジア太平洋大学研究科にて学んでおられます。この日ウマルさんはチャドの民族衣装を着てご登壇され、ステージに華やかな異国感が漂いました。

 講座では英日通訳を挟みながら、チャドの地理、歴史、民族、経済、教育制度、家族、動物、食べ物等、幅広くお話いただきました。興味深いお話の数々の中では、例えば、チャドの日常的なマーケットでは商品に値札が付いていないのが普通だそうで、値段は交渉で決まるそうです。ウマルさんより「買い物に行く前は相場の下調べをして行った方がいい」とのアドバイスもありました。また、教育制度はフランスがベースとなっていますが、チャド国内の大学では学士号までのプログラムが提供されているとのことで、修士号以上の取得を目指す場合は海外の大学院を必然的に目指すことになるとのことでした。

 講座の後半では質疑応答の時間がたっぷり設けられました。参加者からは、「日本とチャドの外交関係はどのような感じなのか」、「チャドでは一つの家族の中でも出身地域が違った場合は何か問題が起こってくることがあるのか」、「同じ留学生ですが、ホームシックの時はどうしていますか」、「帰国後の予定は決めていますか」など、様々な質問が挙がりました。お話の中で、ウマルさんがこれまでの日本での生活で感じた様々なカルチャーショックのエピソードも大変興味深いもので、日本社会を外の視点から見つめ直す貴重な機会をいただきました。

 以下、事後アンケートから一部をご紹介します。
参加した理由:
 「世界の国について知りたい」
 「全く知らない国で興味がわいたから」
 「チャドをくわしく知らなかったので、お話をきいてみたかった」

感想:
 「日本に4人しかいないチャドの方の話がきけてよかった。」
 「多くの知らなかった事を学べました。映像もとても新鮮でした。しかし文化の違いも多くあり、「なぜ?」という部分もたくさんありました。」
 「とても興味深い話でした。参加してとても良かったです。」

 今日、地域における多文化共生意識が高まる中、今回はチャド共和国をテーマに、共に学びを深める場を持つことができました。約20名のご来場の皆様、講師のウマルさん、そして関係者の皆様、ありがとうございました!

(JICAデスク大分 担当:井本)