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<イベント報告・熊本>「熊本・玉名—キリバス・タマナ島 地名でつながる国際交流市民情報交換会 南の島にまなぶ持続可能なくらしと⽂化」を開催しました!

2021年10月8日

ご自身やキリバス、環境問題について語るケンタロ・オノさん

なかなか知られていないタマナ島に関する情報

2日目の玉名会場(高瀬蔵)の様子

キリバスでのJICAの取組みやご自身の活動について語る池田さん

最後に大洋州のノリで記念撮影!

9月21日(火)、22日(木)、キリバス国「タマナ」島と熊本県「玉名」地域が、その地名をきっかけに交流する機会として市民情報交換会が開催されました。
各日とも会場およびオンラインのハイブリッド型で開催。両日併せておよそ30名の方が参加されました。

交流会当日は、日本キリバス協会の代表理事ケンタロ・オノ氏が来熊され、ケンタロ・オノさんご自身のストーリーとキリバスという国について、そしてキリバスが危機に瀕している環境問題についてお話されました。
大洋州の国々は、国同士は離れていても同じ海で繋がっていることでの共通点が多いと伺って大変興味深かったです。
環境問題のお話では、地球温暖化の代償として、キリバスは世界でCO2の排出量が2番目に少ないにもかかわらず、地球温暖化の影響を一番に受けようとしているという皮肉な事実。加えて、2050年には魚の総重量よりもプラスチックごみの方が多くなる可能性があり、現在も太平洋ゴミベルト上で流されてくるゴミがキリバスの沿岸に流れ着いていて、そのプラゴミの大半は日本から出たものだという現実。そして、気候変動とコロナ禍が示唆するものは、いずれも「分岐点」だということ。とても美しい海の景色とは裏腹に、いずれも重い課題を突き付けられました。
「キリバスも日本も遠くないし、遠いと思わないでほしい」というオノさんの言葉が大変印象的でしたが、上記の現実を聞くと本当にその通りだと納得させられました。
「知ること&交流がキー」、「グローバルに考え、ローカルに活動する」、「愛の反対とは憎しみや恨みではなく無知と無関心」。
心にとめておきたいキーワードをオノさんからたくさんいただきました。

1日目の9月21日(火)には、8月下旬までキリバスのJICAボランティア調整員をされていた池田敬さんが、キリバスにおけるJICAの取組みやご自身の活動についてオンラインにてお話くださいました。キリバスの子どもたちの自発性や積極性、計画性を高めるためにと、献身的に様々な活動をされていた池田さんの熱い思いが伝わってきました。

2日目の9月22日(水)には、玉名市にあるルーテル幼稚園の園長先生が園での活動の様子を話され、園児たちがキリバスという国に対して大変興味をもっている様子がそのお話から伝わってきました。これを皮切りにタマナ島の子どもたちとオンライン交流される予定も既にあるとのことで、今後の活発な交流が期待されます。

子どもたちの未来、そしてキリバスの美しい景色を守っていくためには、それぞれが今いる場所でできることをする、ということの大切さをあらためて知る機会となりました。
今回をきっかけとして、今後更なる交流が生まれていくことを願っています。

ご参加いただいた皆様、今回の開催にあたりご尽力くださった皆様、そして企画から運営まで行ってくださったEPO九州様、本当にありがとうございました。

(JICAデスク熊本 担当:尾上)