熊本市立帯山小学校で絵本「‘Ofa atu」を使ったSDGs出前講座を行いました!

2021年10月20日

今回使用した絵本『‘Ofa atu』より「生活」のページ

講座の様子。教室にて10人の児童、オンラインで22人の児童が参加。

オンラインの対応と教室内の児童にも気を配ってくださっている清田先生

トンガの「生活」の絵を見て気付いたことや見つけたことを書き出すワークの生徒たちの回答。
大人の目線では気づかない、ハッとさせられる答えもありました。

10月1日(金)、「トンガのくらしとSDGs -SDGsをとおしてトンガのくらしをのぞいてみよう-」講座を、清田憲一郎先生のご協力のもと、熊本市立帯山小学校1年生の児童32人に対して実施しました。清田先生は以前、JICA九州主催の教師海外研修へご参加のご経験があり、国際理解教育にも力を入れられていることから、今回も快く講座にご協力くださいました。

対象が小学1年生ということで、SDGsという名前そのものを覚えて、SDGsは何のためにできたのか、自分たちにできることはどんなことがあるのかを知ることを目標としました。45分間の講座だけでは伝えきれない部分があったため、事前にJICAやJICA海外協力隊、トンガについての15分程度の動画を2本配信。各自宿題としてその動画を見てから講座に臨んでもらいました。

現在熊本市立の全小学校で導入されているタブレットのアプリ「ロイロノート」を活用し、尾上の指示に合わせて、清田先生が画像を配信し児童たちが回答する、というスタイル。講座当日は、教室には10人の児童、その他の児童は帰宅後に保護者の方々と一緒にオンラインで受講するハイブリッド型で行いました。

今回の講座では、元トンガ隊員の加藤美希さん、原口風花さん、小林真子さん、新井雪那さん、尾上で制作したSDGs×トンガ絵本「‘Ofa atu」(※)から「生活」に関するページを用い、それに関係するSDGsを見つけることで、トンガのくらしと自分たちのくらしの繋がりを感じ、自分たちにもできる身近なSDGsの取り組みについて考えてもらうきっかけとしました。

児童たちからはSDGsのアイコンを見た瞬間に「SDGs」という大きな声があがり、どこで見たことがあるか尋ねると、テレビでよく見る!と元気な答えが返ってきました。
絵本の1ページから、こちらが想像もしなかったような発見をしてくれたり、トンガという国についてとても興味をもってくれたり、児童たちの反応が大変新鮮でした。

今回はKKT(熊本県民テレビ)様の取材も入り、夕方の情報番組「てれビタ」で現在毎週木曜日に放送中の「未来へのカタチ」コーナー(熊本県内で始まっている、地域や企業の独自の取り組みを取材し、未来へつなげる思いを紹介)にて、絵本や今回の講座の様子をご紹介いただく予定です(10月21日(木)放送予定)。

今後も引き続き事後学習を行い、児童のみなさんが日本と世界の繋がりを感じながらSDGsについて理解する機会となればと思っています。

ご協力いただきました清田先生、保護者の皆様、本当にありがとうございました。

(JICAデスク熊本 担当:尾上)