<イベント報告・大分>「ぐろーばるサロン(国際化・多文化共生出張講座)」を実施しました

2022年8月31日

 JICAデスク大分では、2022年度大分市主催「まちづくり出張教室」の一環で、大分市国際課主催・JICAデスク大分(JICA九州)共催「ぐろーばるサロン(国際化・多文化共生出張講座)」を随時実施しています。

 8月6日(土)、大分市南大分公民館にて、「南大分地区中学生ボランティア隊」(みなみおおいた未来創造まちづくり協議会主催)の中学生13名を対象に、「2022夏休みボランティア研修」の中で、元JICA青年海外協力隊員の山本純奈さんが講話を行いました。山本さんは佐伯市出身で、大学にて教育学を学んだ後、2018年7月から2020年3月まで小学校教育の職種でアフリカのジブチ共和国に派遣されていました。現在は高校の英語教諭としてご活躍されています。

 はじめに、「世界一暑い国 ジブチ」の概要について、気候や服装、食事や家の様子などについて、クイズを交えながら紹介がありました。当日はジブチで実際に使われているお金(コインやお札)の現物も紹介され、中学生らは興味津々な様子で手に取って見ていました。

 現地でのボランティア活動では、小学校に配属され、算数や理科教育、環境衛生教育を支援していたそうです。算数教育では、1年生の授業で数の概念(1, 2, 3…)を教える際の教え方のアイデア提供や、環境教育では手洗い指導やポイ捨てを減らすための活動などに取り組んだそうです。日本の小学校との交流では、ジブチにおける日本の認知度の低さも実感したと話していました。

 最後に、どこに行っても家族のようにオープンに自分を受け入れてくれたジブチ人の魅力、そして異文化理解への学びについて触れました。「違うことを批判せず、まずは自分の当たり前を見つめ直すこと。合わせられる部分は合わせてみて、でも無理はしないこと。」とのメッセージがありました。ボランティア隊の皆さんにとって、これから初めての環境でボランティアを実践していく中で活かしていけそうな言葉ですね!

 質疑応答では、「アラビア語やフランス語、現地語は、現地に行って慣れていったのですか?」、「(ジブチの家の周りに沢山いた)ヤギに攻撃はされませんでしたか?」などの質問が挙がっていました。

 以下、事後アンケートより、感想の一部をご紹介します。
 「その国の生活風景、食事、勉強風景など、普段聞けないことを写真ありで教えてくださったので、とても分かりやすかったうえ、楽しかったです。」
 「こんな文化もあるんだと思い、他の国の文化も受け入れるというのは大切なことだと思いました。」
 「今日まで自分が知らなかったことをたくさん知ることができたし、ボランティアの大切さがわかったのでよかったです。」

 南大分地区中学生ボランティア隊の皆さん、ボランティアについてのイメージができたようで良かったです。これから一年間のボランティア活動、頑張ってください!

(JICAデスク大分 担当:井本)