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【活動紹介:生徒企画による国際交流ツアー】八幡高等学校、総合的な探究の時間「夢現∞プロジェクト」-日本語ができなくてもコミュニケーションが取れるのでは?-

2022年11月1日

八幡高等学校にて、交流ゲームをしている生徒さんと留学生たち

八幡高等学校2年生の生徒さんたちが、日本語がわからなくても地域の外国人留学生の方々とコミュニケーションがとれることを実証すべく、国際交流ツアーを実施されました。JICAからも参加してきましたので、生徒さんたちの活動を紹介します。

今回の取り組みのきっかけは、外国人労働者が劣悪な労働環境で働いている様子を見て衝撃を受け、自分たちに何かできることはないかと考えたこと。

近所の専門学校日本語コースに通う留学生や、学校の先生たちにヒアリングを行うなかで、外国人労働者の厳しい環境の背景には日本人と外国人のコミュニケーションがうまくいっていないことがあるのではないか、そして、その原因は日本語の習熟度だけではないのではないかという仮説に至り、国際交流ツアーが企画されました。

国際交流ツアーには、1年生11人、2年生6人、そして、留学生は20人が参加し、外国の方々が通う専門学校から八幡高校までのスタンプラリーやチーム対抗でのゲーム大会を生徒さんと外国の方々の混合チームで実施しました。

いずれのゲームも質問やヒント、ジェスチャーをすることで答えを導く内容になっており、留学生さんたちは日本語を使う機会、生徒さんたちにとっては、伝わる日本語を考える機会になっていたようで、互いに「伝えたい」「理解しようとする」姿がとても印象的でした。

今回の交流ツアーを通じて、互いを知ることで不安が軽減される、また、相手を知ろうという気持ちがいいコミュニケーションにつながったように感じました。そして、何より、同世代で交流できたことで、互いの刺激にもなっていたところが、この企画のすばらしさだと思いました。

相手を知ろうという気持ちから始めること、そして、相手を知るためには特別なことは必要ないのかもしれないことなど、多文化共生を地域で推進していくために必要なことを生徒さんたちの姿勢から改めて学ばせて頂きました。