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国際協力機構(JICA)アフガニスタン事務所ホームページへようこそ。
アフガニスタンはシルクロードの昔から日本と繋がりを持っている国です。正倉院にはアフガニスタン原産の瑠璃(ラピスラズリ)で飾られた宝物が納められ、日本に伝わった数々の仏典を生み出したガンダーラは現在のアフガニスタンにありました。アフガニスタンと日本は古からの友人です。日本のアフガニスタンへの国際協力の歴史は古く、1950年代には農・鉱業分野で技術協力を開始しました。1979年のソ連によるアフガニスタンへの軍事介入で一旦途切れますが、2001年から2021年まで、保健、衛生、教育、農業、生計向上など幅広い分野で協力を続けてきました。
アフガニスタンは今、深刻な貧困や食料・医療品不足により、人口の半数以上にあたる約2,370 万人が人道支援を必要としているという、かつてない危機的状況に陥っています。加えて、気候変動の影響による災害等が重なり、住む場所を追われた人々は約530万人に上ると言われており、人道危機のさらなる悪化も懸念されています。(2024年時点)。
そのような中、さまざまな制約がありますが、過去の協力成果やそこで培われた信頼をベースに、在アフガニスタン日本大使館をはじめとする日本政府にも相談しつつ、知恵を絞り、方策を模索し、国際機関やNGOなど現地で活動する援助機関や団体と共創しながら、困窮するアフガニスタンの人々への支援を続けています。そして、将来の持続的な成長のためには、やはり経済発展が不可欠となります。多様なパートナーとの共創により、目下の人道危機を乗り越えるための、保健や教育といったベーシック・ヒューマン・ニーズ(Basic Human Needs)に対する支援を行いつつ、いかに将来の持続的な開発につなげていくか——そうした視点を大切にしながら、アフガニスタンへの支援を続けていきたいと考えております。
日本の皆さまからの変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
JICAアフガニスタン事務所長
服部 修(はっとり おさむ)
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