「2024年は、JICAの前身組織である「海外協会連合会」が設立されて70周年を迎えました。
本書は主にJICA関係者を含む実務者向けに、70年にも及ぶ戦後の海外移住事業について、組織の変遷とそれに関わった人にも焦点を充て、重要な歴史的経緯や後世に残すべき事業実績などをまとめたものです。
初心者にもわかりやすく、かつ中・上級者にも参考となる内容になっています。
これまでの事業や組織の変遷のみならず、日系社会・日系人が貢献してきた個別の事業や人物(以下のリスト参照)についても掲載されているのも特徴です。
読みやすい文章となっていますので、ご関心の項目だけでもチェックしてみてください。
■事 業■
ケース1(ブラジル):(本郷 豊)
「不毛の大地が世界の穀倉地帯へ、先駆者となった日系開拓者」
ケース2(パラグアイ):(藤城 一雄)
「パラグアイを大豆輸出世界3位にリードした日系社会の功績と
JICA
」
ケース3(ブラジル):(芳賀 克彦)
「トメアス移住地のアグロフォレストリーに対する
JICA
の支援と国際協力での活用」
ケース4(パラグアイ・ボリビア・アルゼンチン):(小原 学)
「「三農試(さんのうし)」:日系人農家の営農基盤形成から日系移住地を通じた技術協力へ」
ケース5(ブラジル):(吉田 憲)
「りんごの聖地を作り出した日系社会と技術協力」
ケース6(ブラジル):(吉田 憲)
「サンパウロ日伯援護協会と日伯友好病院」
ケース7(アルゼンチン):(小原 学)
「ブエノスアイレス日亜学院~日系移民の子弟の「日本語学校」日本語教育をカリキュラムに取り入れた
「トリリンガル校」への発展~」
林から切り出した木を使い、ピメンタ(コショウ)栽培用の支柱を作っている。
■ひと:職員のヒストリー■
ひと その1: 若槻 泰雄氏(元・海外協会連合会・ボリビア支部長)
「ボリビア・サンファン移住地を危機から救った指導力」
ひと その2: 北村 孝氏(元・
JICA
移住事業部長)
「
1955
年から
1956
年の思い出~ドミニカ共和国への日本人農業移住の始まり~」
ひと その3: 渡邉 英樹氏(元・海外移住事業団・サンタクルス支部)
「ボリビア・オキナワ移住地での綿花事業「不可能を可能にした熱意」」
ひと その4: 永井 和夫氏(トメアス勤務、元・ボリビア事務所長、
CETAPAR
場長)
「青年の海外移住と
JICA
」
ひと その5:吉田 憲氏(元ドミニカ共和国
/
メキシコ青年海外協力隊、ブラジル勤務、前・中南米部長)
「日本人移住からの学び~
JICA
事業を事例として」
サントス港での下船風景
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