【ニュース】日墨研修50期生「持続可能な農業開発コース」、研修修了証書授与 

2023.08.15

「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」(以下、日墨研修)で東京農業大学に派遣されている4人の研修員による研修報告会が開催され、担当教授や研究室の学生、研修プログラム担当者等、約40人が参加しました。
研修員4人は「持続可能な農業開発(農業工学系・環境保全系)」のコースで派遣されており、干ばつ対策のための灌漑農業や微生物燃料電池など研修員それぞれの研究テーマについて、大学での実験や日本国内での実地調査を通して学んだ成果を発表しました。研修報告会終了後、日本語研修を含む5か月間の研修を終えた4人へJICAより修了証書を授与しました。

日墨研修は、日本とメキシコの両国間の相互派遣プログラムで、両国間の相互理解と友好親善を増進することを目的にはじまり、1971年の第一期生がメキシコの地を踏んで以来、両国からこれまで約5000人の研修員がこのプログラムに参加しています。今年は記念すべき50期の受け入れとなり、2023年3月下旬に来日したメキシコ研修員27人は、全国の受入れ機関で産業や農業分野等で日本の技術や実務を研修しています。

今回の報告会での実地調査では、北海道での「大規模農業」、神奈川での「コミュニティー農業のマネージメント」、水の少ない宮古島での「灌漑対策」「マンゴー農家の品質保持対策」など実地調査を通して、具体的な取り組みを知ると共に日本各地とつながりが出来たことが有益だったと、研修員は笑顔で伝えていました。
研修員4人は、よりよい環境でサポートして頂いた東京農業大学の先生や事務担当の皆さん、視察だけではなく祭りなど日本の文化体験とプライベートでも仲の良かった研究室の仲間、日本での研究の場を与えたJICAへの感謝を述べ、それぞれの報告を締めくくりました。
研修報告会終了後、担当教授や研究仲間と共に写真撮影し、研修員が用意したメキシコ料理「サルサとチップス」を食しながら、笑顔に包まれる賑やかな交流会となりました。

報告会に参加し研修室で一緒に過ごした東京農業大学の院生によると、「同じ微生物燃料を研究しているナタリーさん。彼女の積極的に実験している姿に心を動かされ、刺激をもらいました」「ビセンテさんと一緒に視察に行ったときに自分の視点にないことを質問し、勉強になりました」「交流を通じてメキシコの方は明るく陽気で真面目で素敵な人々だと感じました。美術館で開催されている『メキシコ展』に一緒に行き、メキシコが身近な国になりました」と話していました。
メキシコからの研修員4人が日本の若手研究者との“架け橋”になったようです。

【報告会・修了証授与式】

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報告会を終えて笑顔の研修生と大学・JICA関係者 (研修生)前列左より:ビセンテ・ロペス・サンチェスさん エベリン・ナタリー・キンテロ・アルバレスさん アレハンドラ・セレステ・ドローレス・フエンテスさん ミランダ・ソフィア・モラレス・ロペスさん

報告会を終えて笑顔の研修生と大学・JICA関係者
(研修生)前列左より:ビセンテ・ロペス・サンチェスさん エベリン・ナタリー・キンテロ・アルバレスさん アレハンドラ・セレステ・ドローレス・フエンテスさん ミランダ・ソフィア・モラレス・ロペスさん 

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