【ニュース】ベリーズ初の派遣となる個別専門家が農業分野で活躍
2023.08.21
ベリーズは、人口約40万人の中南米でも小規模の国です。これまで約20年間、協力隊派遣や研修事業を中心にJICA事業を展開してきましたが、今年2月から同国で初めての技術協力プロジェクトとなる「With/Post COVID-19社会における農業バリューチェーン改善専門家」の派遣が開始されました。
ベリーズの主要産業は観光業と農業ですが、コロナ後の経済回復に資する事業として、農業分野におけるバリューチェーン強化に向けた技術協力の経験を豊富にお持ちの町田専門家と川元専門家が日本から派遣され、「農業分野の開発による経済の活性化」を目的とし、「3つの市場を意識した農業バリューチェーンの強化」を行っています。3つの市場というのは、国内観光産業への供給、周辺国への輸出、そして現在は輸入している農産物の国内生産・供給を増やそうという輸入代替を指します。専門家が第一次現地渡航にて実施した調査に基づき、第二次現地渡航においてドラゴンフルーツ、ココナツ、ジャガイモを対象とした、生産から流通、販売までのバリューチェーンの改善にかかるアクションプランが計画されました。
今後の渡航では、これら作物のバリューチェーン改善を目指したパイロットプロジェクトの実施が予定されており、現地においても両専門家の活躍の様子が報道されるなど、期待も高まっています。
FVC改善アクションプラン作成のためのワークショップ
JICAが供与した冷蔵倉庫の視察
Mai農業大臣(右から3人目)とのキックオフミーティング
•農業省、ベリーズ大職員の能力強化
2023年6月に実施した農業バリューチェーンのアクションプラン計画ワークショップに関する報道が、現地の新聞「Amandala」に掲載されました。
※現地新聞記事(PDF)
•同じ6月には、現地WebニュースサイトであるBreakingBelizeNews.comでも農業バリューチェーンワークショップについて取り上げられました。
Ministry of Agriculture hosts 2-day training workshop on Coconut, Pitahaya and Potato cultivation (breakingbelizenews.com)
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