【開催報告】JICAとイベロアメリカ諸国が三角協力連携会合を開催!
2025.02.14
2025.02.14
2025年2月4日から6日にかけて、メキシコシティのメキシコ外務省において、JICA、イベロアメリカ南南協力強化プログラム(以下、PIFCSS)、およびメキシコ国際開発協力庁(以下、AMEXCID)が共催する第一回「三角協力連携会合」が開催されました。
PIFCSSは、2010年にイベロアメリカサミットの枠組みのもと設立され、22か国が参加する南南協力の推進を目的とした地域枠組みのプログラムです。JICAが推進する「共創型の三角協力」の理念とPIFCSSの目標が合致することから、本会合は、イベロアメリカ地域における三角協力のさらなる発展を目的として開催されました。
本会合には、中南米地域19か国・40名の参加者が集まり、スペイン国際開発協力庁(AECID)、ポルトガル言語・国際協力院(カモンイス I.P.)、ドイツ国際協力公社(GIZ)などの中南米地域で三角協力を積極的に展開する主要な国際協力機関も加わりました。
この機会にJICAは、新たに開始した柔軟かつ迅速な三角協力メカニズムとなる「包括的技術協力プロジェクト」について、同プロジェクトを実施しているパートナーシップ国とともに発表を行いました。
さらに、中南米部より提唱した多国間の水平的な関係に基づく「サーキュラー協力」という概念に対し、従来の三角協力の枠を超え、より複雑化する開発課題に迅速かつ効果的に対応し、各国が相互に学び合いながら発展できる新たな協力モデルとして、各国から高い関心と賛同の声が寄せられました。
本会合では、JICAがより効果的な協力を実現するため、各国からのフィードバックを積極的に受け入れ、事業のスピード感の向上や能力開発後のフォローアップ強化など、協力の質の向上に向けた具体的な課題についてもワークショップを通じて議論が展開されました。
3日間にわたる本会合は、イベロアメリカ地域における三角協力や、持続可能な地域発展の実現に向けた動きが推進されただけではなく、JICAの協力の進化にとっても実り多きものとなりました。
開会式の様子
(左から:JICAメキシコ事務所小林所長、JICA中南米部小原部長、AMEXCIDモラル長官、
PIFCSS オラルテ事務局長、AMEXCID開発協力総合政策局ソルチャガ局長)
開会式でスピーチを述べるJICA中南米部小原部長の様子
2日目/グループワークの様子
(アルゼンチン外務省代表による発表)
参加者による集合写真
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