【開催報告】インターン生が潜入してみた!パラグアイフェス2025
2025.10.31
中南米部 南米課 インターン 上條まゆ海
¡Hola!
中南米部南米課インターンの上條まゆ海です。
今回は、10月26日に練馬区・光が丘公園で開催された「パラグアイ・フェスティバル」に潜入してきましたので、イベントの様子をご紹介いたします。
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「パラグアイ・フェスティバル」とは?
パラグアイ・フェスティバルは、今年で14回目を迎えた歴史ある文化イベントです。
主催はパラグアイ・フェスティバル実行委員会、共催は在日パラグアイ共和国大使館です。さらに、外務省、練馬区、日系人協会、文化・国際交流団体、出店者やアーティストなど、多くの関係者が一丸となって運営しています。
そんなパラグアイ・フェスティバルに、JICAも協賛団体として参加いたしました。
今年はブースを設け、元青年海外協力隊員や留学生によるトーク、そしてパラグアイ日系社会の歴史紹介を行い、多くの来場者でにぎわいました。
■JICA
ブースでの活動
JJICAブースでは、元青年海外協力隊員や、日系パラグアイ人の留学生が、現地での活動を通じて得た知見や体験をご紹介くださいました。
教員や看護師としての経験や、日系人の視点から見た日本とパラグアイの文化の違いなど、多様なテーマについて語ってくださり、参加者がパラグアイトークに熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。
JICAブースの様子
日系パラグアイ人留学生と元青年海外協力隊員によるトーク(写真左)
登壇者手作りのパラグアイ風お人形(写真右)
トークの合間には、子供向けの「ピニャータ割り体験」も開催。
ピニャータとは、中南米諸国のパーティでよく登場するカラフルなくす玉で、中にお菓子が詰められています。
子供たちは「Uno, Dos, Tres!(いち、に、さん!)」という掛け声とともに棒でピニャータを叩き
ピニャータが割れると、一生懸命お菓子を拾いました。そんな子供たちの姿に会場全体が思わずほっこり。
中南米の伝統遊び「ピニャータ」を体験する子どもたち
今回、パラグアイに強い関心を持つ方から、このイベントで初めてパラグアイを知った方まで、たくさんの方がJICAブースに立ち寄ってくださいました。
ブースを通じて、多くの方々に青年海外協力隊やJICAのパラグアイでの取り組み、そして日系社会の歩みを知ってもらうことができたと思います。
子供たちにとっても、異文化や国際協力に興味を持つきっかけになったようです。
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パラグアイを「感じる」
JICAブースを一通り見終えたあと、私も会場を散策!
その中で「これぞパラグアイ!」と感じた魅力を3つご紹介します。
1.生演奏とパフォーマンス
パラグアイで親しまれている民族楽器・アルパ(ハープ)の音色は、やはり圧巻です!
ステージのトリを飾った「アルパスタジオ・ラソンリーサ」の生演奏が始まると、軽やかなリズムに合わせて、自然と体が揺れだします。
中には、踊り出す人もいて、会場全体が一体感に包まれました。
アルパスタジオ・ラソンリーサによる圧巻の演奏
2.
伝統工芸品
パラグアイでは、先住民族であるグアラニー族の文化が今も大切に受け継がれています。
そんなグアラニー族の伝統刺繍「ニャンドゥティ」を日本ニャンドゥティ協会のブースで体験させていただきました。
細かい糸を編み込む作業は想像以上に難しく、先生に助けていただきながら、少しずつコツをつかんでいき…完成したのは、色鮮やかなキーホルダー!
実際に自分で作ってみることで、ニャンドゥティの美しさと手仕事の尊さを感じました。
完成したニャンドゥティのキーホルダー
3.
食事
チパ、ポルボロン、エンパナーダ、マテ茶、アサード…
出店ブースには、パラグアイの郷土料理がずらりと並び、見ているだけで食欲をそそります。
特に印象的だったのは、マテ茶を片手に歩く来場者の姿。
中には、マテ茶専用のストロー「ボンビージャ」を持参している人もいて、まるで本場の空気がそのまま日本に届いたようでした。
■最後に―潜入インターン生からのコメント―
会場で感じたのは、パラグアイを愛する人たちの温かい輪でした。
日本人とパラグアイ人が、互いの文化を理解し、尊重し合う、素敵なイベントでした。
来年、日本人のパラグアイ移住は90周年を迎えます。
歴史の上に築かれた友情と絆を、これからも大切に育てていきたいと思いました。
パラグアイ・フェスティバルは、そんな想いを五感で感じられる大切な場所です。
だからこそ、これからも末永く続いてほしいと強く感じました。
¡VIVA PARAGUAY!
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関連リンク
パラグアイでの取り組み(JICA)| 海外での取り組み - JICA
パラグアイ・フェスティバル公式ウェブサイト:Paraguay Festival | パラグアイ・フェスティバル【公式】
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