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【開催報告】インターン生が潜入してみた!TSUBASA2025最終報告会

2025.12.25

中南米部南米課インターン 栗本日和


¡Hola! 中南米部南米課でインターンをしております、栗本日和です。
今回は、12月17日に実施されたTSUBASA2025最終報告会の様子をお届けします。

■TSUBASA とは
TSUBASA(Transformational Start Up’s Business Acceleration Program for the SDGs Agenda)は、2021年に始動した、JICAと米州開発銀行グループ(IDB Lab)が共催する日本のスタートアップ向けのオープンイノベーションプログラムです。企業のイノベーティブな技術やビジネスモデルを活用して、中南米・カリブ地域における開発課題解決への貢献を目指しています。

今年度で4期目となるTSUBASA2025では、医療福祉、農業、水産業、防災、環境など、多様な分野で事業を展開する8社が採択され、半年間にわたり、現地ニーズの調査や連携先パートナーの開拓・ネットワーク構築を進めてきました。

半年間にわたるプログラムの締めくくりとして、最終報告会が開催され、各社から成果や今後の展開が共有されました。さらに、JICA、IDB Labからのフィードバックも行われ、その後のネットワーキングにおいても、企業同士やJICA、IDB Lab、コンサルタントとの情報交換が活発に行われました。

■TSUBASA2025 の歩み
7月のTSUBASA2025のキックオフから、参加企業はJICAやIDB Labのネットワークを活用し、オンラインミーティングや現地渡航を通じて、現地ニーズのヒアリングや現地パートナーとの連携体制の構築を進めてきました。

今回の報告会で見えてきたのは、現地の実情に合わせた柔軟な戦略転換と、ユーザーインパクトを重視する姿勢です。日本と同じやり方で海外で取り組むことは難しく、当初想定していた計画を現地でのヒアリングなどを踏まえて修正し、実現可能性が高く、より効果の期待できる方向へ舵を切っていました。

官民どちらかのパートナーだけでなく、関心をもった公的機関や民間企業などとの出会いから、参加企業自身が官民両方との連携を模索する様子が見られたことも印象的でした。

半年間という短期間で、各企業が将来的なスケールアップを見据えた戦略を描いており、現地の雇用創出や付加価値の提供など、社会的インパクトを意識した今後の展望が見られ、単なるビジネス展開ではなく、地域課題解決への貢献を目指す姿勢が目立っていました。

企業の報告後のJICAやIDB Labからのフィードバックでは、JICAが得意とする政府との協力や制度面の強化に加え、企業がエンドユーザーへ直接価値を届ける視点の重要性や、半年という短期間でパートナー選定や実現可能性の高いビジネスプランが出てきたことに対する高い評価が述べられました。

おわりに
途上国の抱える課題が一層複雑化している状況において、途上国の課題解決と持続的な成長を促進するためには、JICAだけでなく、民間の最新技術、革新的なビジネスモデルの活用が必要不可欠となっています。

これまでのJICAの取組みだけでは対応が難しかった課題に対して、スタートアップ企業が付加価値を生み出し、JICAと企業が連携することでシナジー効果が期待できます。今回の報告会を通じて、TSUBASAはまさにこれを体現しているプログラムであり、JICAが目指す共創の形であると感じました。

TSUBASA2025は一旦終了となりますが、今後もTSUBASAに参加した企業が、今回構築したネットワークを活用しながら、共に中南米・カリブ地域における課題解決に取り組んでいくことを期待しています。参加企業の皆さまの今後の活動を心から応援しております。

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