jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

JICA、米州農業協力機関IICAと協力覚書(MoC)を締結、同日IICA主催のSHEP セミナーを実施

2026.03.03

~IICAとの戦略的協働を通じてSHEPアプローチの普及促進による中南米・カリブ地域の小規模農家の所得向上に貢献~

JICAは、小規模農家によるSHEPの実践を支援することを通じて、小規模農家 の農業所得を増加し、農村部の貧困削減を実現するとともに、安定した食料の生産・供給を通じ、食料安全保障の確保にも貢献することを目的として、クラスター事業戦略「小規模農家向け市場志向型農業振興(SHEP)」を策定し、農業・農村開発分野の事業を展開しています。

また、中南米地域においては、昨年クラスター事業戦略の中南米地域協力方針を策定し、域内のSHEP事業を展開しています。戦略的パートナーとの連携強化を施策の一つとしている同協力方針に従い、2026年2月19日、コスタリカ・サンホセ市において、JICAは、中南米地域の農業専門機関である米州農業協力機関(IICA:Inter-American Institute for Cooperation on Agriculture)と、中南米・カリブ地域における農業開発と小規模農家支援の強化を目的とした協力覚書(MoC) を締結しました。

中南米・カリブ地域では、都市部と農村など、国内の格差が大きな課題となっています。特に、経済的な不平等は米国などに非正規で渡航する移民の根本原因ともなっており、人間の安全保障の問題にも直結しています。

JICAは課題別研修を通じた人材育成や個別専門家による投入により、これまでもSHEP中核人材の育成や現地でのモデル確立を進めてきましたが、今後はSHEPアプローチを他ドナー等開発パートナーにも積極的に共有し、開発パートナー主導による同アプローチの活用により、域内のSHEP普及展開の加速ならびに開発課題へのさらなる貢献を目指しています。

今回MoCを締結したIICA は地域の中核機関として各国政府との連携体制・ネットワークを強みとしており、JICAとの連携が期待できる重要なパートナーです。
IICAが有するネットワークを活用しJICAが推進する SHEPアプローチの地域全体を視野に入れた継続的・体系的な協力として進めることが可能となり、具体的には両機関が定期的な協議や共同活動を通じて、技術協力、専門家派遣、研修・人材育成、情報共有、各国における新規プロジェクト形成加速などを包括的に推進していきます。 

JICAは本協力を通じて、SHEPアプローチの普及に取り組むとともに、中南米・カリブ地域の持続可能な農業発展に貢献していきます。

[1]Smallholder Horticulture Empowerment & Promotion
参考:SHEP(市場志向型農業振興)アプローチ | 事業について - JICA

MOC署名の様子

MOCに署名した伊藤中南米部長とIICA Lloyd C. Day副理事長

MoC調印式の後IICA本部にてSHEPアプローチをテーマとするセミナーを開催しました。本セミナーには、CAF(2)、CATIE(3)、SECAC(4) をはじめとする中南米・カリブ地域の関係機関をはじめ、農業開発に携わる幅広い関係者が対面で約50名、オンラインで315名が一堂に会しました。SHEPアプローチの開発者である相川専門員によるSHEPの解説に加え、パネルディスカッションでは小規模農家の所得向上、気候変動へのレジリエンス強化、農業普及サービスの改善、共同プロジェクト形成の可能性といったテーマで活発な意見交換が行われました。

(2)中南米の開発金融機関
(3)中米熱帯農業研究教育センター
(4)中米・カリブ地域の農業協力機関

登壇する相川専門員

セミナーの対面参加者

パネルディスカッションの様子

IICA Mario Leon氏の講演

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ