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- コスタリカにおける国際協力50周年記念 インタビュー 大澤正喜さん
インタビュー
大澤正喜 さん
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氏名:大澤 正喜
配属先:Sistema Nacional de Áreas de Conservación (SINAC)
任地:サンホセ、サベグレ川流域(JOCVシニア)
グアピレス、サンホセ、バラ・デル・コロラド野生生物保護区、コスタリカ全土(専門家)
職種/指導科目:村落開発普及員(JOCVシニア)
参加型生物多様性保全(専門家)
派遣期間:2001年~2005年(JOCVシニア)
2008年~2011年、2013年~2018年(専門家) -
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コスタリカの印象(印象に残っている人やその理由、一押しの観光地等)
コスタリカの印象を一言でいえばやっぱりPura Vidaというのが一番ぴったりくるかと思います。コスタリカを知らない人にPura Vidaを説明するのは難しいのですが、「細かいことは気にせず前向きに生きていこいう」、とでもいうような精神でしょうか? 細かいことを気にせず常に前向きな態度に、時々イラッともするんですけれどね。
印象に残っている人ですが、バラ・デル・コロラド野生生物保護区内にあるリンダ・ビスタという村には、日本でいう「ぽつんと一軒家」という感じのところに一人で住んでいるマリア・ルイサさんという女性がいらっしゃいます。厳しい自然環境の中に一人で住んでいる彼女からはいろいろ学ぶところが多く、今でも時折訪ねて元気と勇気をもらっています。それに、何よりも彼女が栽培している胡椒を一度味わったら、二度とスーパーマーケットで胡椒を買う気にはなりません。宿泊施設もあるので、是非行ってみてください。 -
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活動内容/業務内容
何度か派遣されているので一言でいうのは難しいのですが、コスタリカの大学で野生生物管理・保全学の勉強をしたこともあり、すべて自然環境保全に関連しております。
今は無くなってしまったシステムですが、JOCVのシニア隊員制度で派遣されたときには(隊員はパナマ派遣でした)、スペイン政府の協力で実施されていたサベグレ川流域の総合開発プロジェクトの中に派遣されていた協力隊のグループ派遣のリーダーとして、プロジェクト事務所のあるサンホセから出張ベースで各村に派遣されていた協力隊員を訪問し、自らも環境教育を主体とした活動を展開していました。延べで7,8名の隊員が派遣されていたと思いますが、皆、村人からも配属先からもスペイン人からも評判が良かったのを覚えています。
2回の専門家派遣の時には自分の専門性を生かして、生物多様性や自然保護区が地域住民の生活向上にどの様に役立ち、それによって地域住民がどのように生物多様性保全や保護区管理に協力してくれるようになるか、というシステムを考え実践すること、また生物多様性保全の先進国として知られているコスタリカ独自の経験をとりまとめて形式知化(とまでは行かなかったかも知れませんが)することが主な活動でした。 -
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コスタリカでの経験がご自身に与えている影響
仕事柄自然に囲まれて暮らしている人たちとお付き合いさせていただくことが多かったのですが、先にご紹介したマリア・ルイサさんを含めそのような人たちは全員、私には無い人間としての強さを兼ね備えていて、尊敬というより畏敬に近い気持ちで接しておりました。今でも一人ひとりの顔を思い浮かべることができますし、月並みではありますがそういう人たちと知り合えたことが私の大きな財産だと思っております。
また、(生物多様性ではなく)個人や社会の在り方という意味での多様性の受け入れ方については、日本社会とは比較にならないぐらい浸透していると思いますので、自分が大切だなと思える価値観は残しながらも、自分の価値観にこだわらないものの見方ができるようになったかもしれません。 -
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現在の隊員を始めコスタリカ協力に携わる皆さんへのメッセージ
相手のことが分からない、自分の思いが伝えられないとストレスが溜まりますよね。言葉の習熟度合とストレスのたまり具合は負の関係にあると思いますので、語学の習得は常に努力してもらえればと思います。とは言え、言葉ができなくても何とかなるっちゃぁ、何とかなりますし、何とでもなりますし、思いつめて壊れてしまいそうだったら、逃げ出してしまうのもありですよね。 -
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コスタリカの皆様に送るメッセージ
Muchísimas gracias a todas y todos los costarricenses que me han aceptado a trabajar en Costa Rica. Yo siempre pienso que la cooperación quiere decir co (es decir “juntos”) operación, pues operación conjunta. Como estamos en su país, las protagonistas siempre deben ser ustedes, y somos co-operadores. Así que vamos a hacer un esfuerzo conjunto para un mejor Costa Rica y contribuyamos a construir un mejor mundo cada día. ¡Pura vida!
2002年頃だと思います。サベグレ川流域で3村の小学校対抗の綱引きを行った時の写真。この後、自分の村の小学校が不利だと見た観客が応援になだれ込んできて、収集がつかなくなってしまった、日本では考えられない楽しい思い出が残っています。
2001年頃、当時の隊員連絡所で行われた錦織調整員のお誕生日会だと思います。なぜか白黒ですが、もちろん当時もカラー写真はありました。近年は隊員連絡所が無くなってしまったので、とても残念です。
何の集まりか覚えていませんが、一柳所長がいらっしゃった頃の関係者一同です。なんだかみんな楽しそうですよね。
おそらく2005年頃だと思います。コスタリカ協力隊のお父さんと呼ばれていた岩澤さん宅での餅つきの様子です。
「参加型生物多様性保全促進プロジェクト」のカウンターパートが、日本に行った時の写真。プロジェクトは、日本の環境省方々はじめ、JICA外の多くの日本人にも支えられて成り立っていたことを思い出す一枚です。
バラ・デル・コロラド野生生物保護区内の農家を協力隊員が訪れた時の写真。サトウキビを絞るのには意外に力が必要なのが、隊員の力こぶの出具合で分かるかと思います。
地元の高校生が作ってくれた、バラ・デル・コロラド野生生物保護区入口の看板。
バラ・デル・コロラド野生生物保護区参加型管理プロジェクトの活動として、バラ・デル・コロラド村の滑走路で、三好専門家が環境教育の指導をしている様子。
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