コスタリカ杉本隊員(2022年度7次隊/環境教育) による副大統領への講義
2026.04.06
2026.04.06
2024年6月25日
環境立国として国際的に名の通っているコスタリカだが、衛生埋め立て地の許容量が限界を迎えている等、都市部における廃棄物処理が近年大きな課題となっている。リサイクル可能な資源廃棄物や有機廃棄物の効率的な処理により、最終処分される廃棄物量を減少させることが国として喫緊の課題となっており、これに対しBrunner第一副大統領が率先して対処している。
2023年来、副大統領は日本の廃棄物行政・処理方法に高い関心を持っており、JICAに対して協力要請が打診されている。※1
そこで、自治体で長年廃棄物行政に携わってきた隊員が活動中である旨伝えたところ、廃棄物処理に関する講義依頼を受けたことから当講義が実施された。
当日は杉本隊員が日本における廃棄物処理の法体系、廃棄物の分別やリサイクルを含む神戸市における廃棄物の処理方法等をスペイン語で紹介し、その後質疑応答や意見交換を活発に行った。また、隊員が実践している「高倉式」※2「キエ-ロ」※3による有機物の発酵・分解の方法も解説し、出席者の高い関心を得ていた。
副大統領からは焼却後の灰の海洋処理、プラスティック類のリサイクル寿命、コーティングされた空き缶の処理方法等仔細な質問もあった。
最後には、杉本隊員並びに本年50周年を迎えるコスタリカにおけるJICA事業への謝意が示されるとともに、協力隊事業や要請方法について問い合わせがあった。これに対し回答したところ、更なる協力隊員派遣への期待が寄せられた。
※1. 2024年度統一要望調査で国別研修として要請見込み(本部と調整中)。
※2. 『高倉式コンポストとJICAの国際協力 スラバヤから始まった高倉式コンポストの歩み』 - JICA緒方研究所
※3. 生ごみ処理器「キエーロ」の普及・啓発 横浜市栄区
Brunner第一副大統領に神戸市の廃棄物処理事例を説明する杉本隊員。
Brunner第一副大統領から質問を受ける杉本隊員
左から吉田所長、Brunner第一副大統領、杉本隊員