18名に火山マイスター認定授与
2026.08.06
18名に火山マイスター認定授与
火山マイスター(火山減災リーダー)育成を目的とした研修が,6月8,9日の2日間実施され、国家地域保全庁(SINAC)の公園レンジャー、地元の学校の教員やコミュニテーメンバーをはじめ、計18名が参加しました。
2025年の5月、ポアス火山周辺の火山マイスター育成研修が行われ計14名が参加しましたが、今回は2回目の研修にあたります。
本研修は、北翔大学とコスタリカ国家災害対策緊急委員会(CNE)による、JICAの草の根技術協力事業「コスタリカ共和国観光地であるポアス火山周辺における住民主体の火山マイスター(火山減災リーダー)の育成プロジェクト」
活動の1つです。
今回も昨年度同様北翔大学から横山光北翔大学副学長/プロジェクトマネージャー/、新堀賢志 火山防災推進機構事務局長/国内調整員、増澤みゆきコーディネーター/現地調整員の3名がコスタリカを訪れ、CNEと連携して本研修を実施しました。
今年の研修の目的は、ポアス火山以外の国内の活火山である、イラス、トゥリアルバ、アレナル、リンコンデラビエハ国立公園周辺での火山マイスター育成を行うことでした。
今回の参加者構成として特筆できるのは、JICAの課題別研修「中南米地域火山防災能力強化」(以下「火山防災研修」と記述)の帰国研修員が4名いたことと、JICA本邦研修の帰国研修員でもある公安省や国家女性機構(INAMU)等新たな機関からの参加があったことです。
また昨年度の研修にオブザーバー参加した視覚障害を持つ、課題別研修「地域社会に根差したリハビリテーション(CBR)及び 地域社会に根差したインクルーシブな開発(CBID)の導入研修(2017年度)」のJICA帰国研修員である、Marcela Torres氏も介助者とともに再度参加され、火山マイスターの認定を受けました。
今年度の研修では横山副学長が初日に洞爺湖有珠火山マイスターの活動紹介、新堀氏は東京三宅島におけるエコツーリズムガイドの取り組みと、日本の火山災害予防戦略について講義を行われました。
また研修2日目に、横山氏が日本で火山の授業として子供たちに実演している、火山噴火と水蒸気爆発のプロセスを、実際に装置を組み立てる段階からデモンストレーションが行われ、コスタリカの火山マイスターが同様な活動を通じて、地元の子供たちへの教育活動に役立ててもらえるように指導されました。
火山のリスクに関して講義を行った、国家地震モニタリング機構(RSN)のPablo Ruiz氏は、前述の「火山防災研修」の帰国研修員であり、2016年に火山マイスター制度を初めてコスタリカに導入を試みました。
当時は諸々の事情により、火山マイスター制度の確立には至りませんでしたが、今回改めて火山マイスター員として活動に参加され、新たな人材育成に貢献しています。
また昨年度火山マイスターとして認定を受け、日本でのカウンターパート研修に参加した帰国研修員3名(Catalina Quesada,Lourdes Villalta, Leonardo Vega各氏)が、ポアス火山マイスターとしてのこれまでの活動の成果を共有し、火山噴火口での実習時の講師も務めました。
2025年度「火山防災研修」に参加したReina Sánchez イラスとトゥリアルバ国立公園管理者も本マイスター研修に参加され、同じく帰国研修員で、本草の根技術協力プロジェクト立ち上げに大いに貢献した、Juan Carlos Alfaro CNE職員とともに、コスタリカで火山マイスター制度が定着し、全国レベルでの人材育成と活動展開をリードしていくことが期待されています。
18名の研修参加者は、火山災害軽減のためのコミュニティ・リーダーとしての活動を継続し、今後更に次世代の火山マイスター育成に寄与することを確約し、北翔大学から火山マイスター認定証を授与されました。
JICAはCNEとSINACをはじめとした関係省庁と、多くの帰国研修員たちと北翔大学との協働で、火山マイスターの能力向上と継続した人材育成のために、コスタリカに対し引き続き協力を行っていきます。