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第2回道路維持管理広域セミナーの開催

2025.08.23

8月21~23日に現在トーゴで実施中の「道路維持管理能力強化アドバイザー業務」の一活動として、第2回広域セミナーをアビジャンにて開催しました。ホスト国であるコートジボワールAGEROUTE(道路維持管理公社)をはじめ、プロジェクトのカウンターパートであるトーゴ公共事業・インフラ省、セネガル・ブルキナファソ・ベナン・UEMOA(西アフリカ経済通貨同盟)の道路行政官総勢 約50名が対面で参加しました。 

1日目は、2024年12月にロメにて実施した第1回セミナー時に抽出された地域共通の課題について議論を深める場を設け、(1)政府直営による道路維持管理体制、(2)民間委託管理、(3)未舗装道路維持管理の新技術の適用、などについて各国のグッドプラクティスが共有され、活発な意見交換が行われました。

2日目は、同じく第1回セミナー時に参加者からの関心が非常に高かった、道路維持管理点検の最新デジタル技術の紹介を行いました。左記技術を扱うJIPテクノサイエンス社、JICA技術協力プロジェクトで左記技術を導入するケニア高速道路公社からもオンラインで参加し、参加者から多くの質問が寄せられました。加えて道路維持管理人材育成というテーマで、道路建機販売メーカーであるコマツ社にも参加頂き、アビジャンにおけるトレーニング拠点の開設についてご説明を頂きました。JICA技術協力プロジェクトで協力したセネガルCFPT(セネガル・日本職業訓練センター )や、モロッコのIFEER(道路保守建設機械訓練所 )、西アフリカの道路維持管理研修センターであるCERFERなど、既存の研修センターとの共創が期待されます。 

3日目はサイト視察を通し、先進するコートジボワールの直営道路補修体制の経験共有があり、1日目のパネルディスカッションで議論された優良事例が具体的に示され、参加者からも実践的な質疑応答が交わされました。 

折しも同じタイミングで「革新的な課題解決の共創、アフリカと共に」をテーマとして「第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)」が開催され、「アフリカ域内外の連結性強化」が謳われました。JICAは、道路維持管理の改善を通し、西アフリカの国々を繋ぐ域内回廊「西アフリカ成長リング」の連結性の強化に引き続き取り組みます。 

セミナー開会式

AGEROUTE総裁によるスピーチ

モデレーターは建築・土木研究所( LBTP )の Dr.KOUASSI

50人以上の関係者が参加

各国のプレゼンテーション

グループワークの様子

道路維持管理作業ユニット(UMPAT)の道路補修現場を視察

参加者同士の意見交換

全体写真

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