砂防技術センターの次なるステージ:インドネシア公共事業国民住宅省とJICAが連携協力覚書を締結
2024.05.22
国際協力機構(JICA)とインドネシア公共事業・国民住宅省(PUPR)は、2024年5月22日、バリ島ヌサドゥアにて開催された第10回世界水フォーラムにおいて、インドネシアの砂防技術センター協力に関する覚書(Minutes of Understanding:MOU)を締結しました。
本覚書は、JICA川村謙一理事とPUPRバスキ・ハディムルジョノ大臣立ち合いもと、JICAインドネシア事務所安井毅裕所長とPUPR水資源総局ボブ・アーサー・ロンボギア総局長が署名しました。
インドネシアの砂防技術センターは日本の協力のもと創設され、現在インドネシア国内を中心に土砂災害リスク削減のための砂防分野におけるデータ分析、技術指導、技術者育成研修、ならびに技術開発等の役割を担っています。昨年、2023年6月には天皇陛下もご訪問されています。
バスキ大臣はこの砂防技術センターをさらに強化し、水資源分野の「センター・オブ・エクセレンス」構想の一部として他の開発途上国にも砂防技術を広める役割を担っていきたいとしています。
「STCはインドネシアの技術を変えたマイルストーンである。その創設以来、約350名のエンジニアを育成してきた。我々が直面している気候変動を踏まえSTCのさらなる組織強化は極めて重要である。」バスキ大臣はこのように語ります。
本覚書では、このビジョンを実現するためのロードマップ策定、機材更新、および研修センターとしての組織強化に向けた支援について合意しました。
日本とインドネシアは1970年代に専門家を派遣して以来長きにわたる協力の歴史があります。本覚書を契機に、今度は砂防技術センターがさらに他の途上国にも知見を共有していきたいとするインドネシアの取り組みをJICAは引き続き支援していきます。
会談の様子(JICA川村理事(左)とPUPRバスキ大臣(右))
MOU署名後の写真撮影①(左からJICA川村理事、JICA安井インドネシア事務所長、PUPRボブ水資源総局長、PUPRバスキ大臣)
MOU署名後の写真撮影①(左から国土交通省國友砂防計画課長、JICA川村理事、JICA安井インドネシア事務所長、PUPRボブ水資源総局長、PUPRバスキ大臣)
JICAインドネシア事務所担当 柏原
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.417)
E-mail:Kashihara.Tomoko@jica.go.jp
JICA Indonesia事務所広報担当 プトリ
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