エネルギーと食料資源の持続的生産に関するワークショップを開催
2024.07.24
国際協力機構(JICA)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と連携し地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)のスキームを共同実施しており、インドネシアにおいて「微細藻類による二酸化炭素の固定と資源化によるエネルギーおよび食料資源の持続的生産システムの創出」を実施しております。活動の一環として、2024年7月24日(水)ジャカルタにて「エネルギーと食料資源の持続的生産に関するワークショップ」が開催されました。
本プロジェクトは、2023年7月より5年間の協力期間で実施されており、微細藻類を利用した燃料と新発酵食品を生産する技術の開発を目指しています。本研究では、微細藻類の大量培養、発酵技術、バイオマスからの水素生産、石炭火力の低炭素化のための技術開発に取り組んでいます。
今回のワークショップでは、インドネシアの研究機関、電力事業者、政府機関関係者が集まり、微細藻類を利用した二酸化炭素の固定と資源化、微細藻類の利用にして、以下の2つのパネルセッションを実施しました。
パネルセッション
1
:「バイオマスとアンモニアを利用した発電所の脱炭素化」
バイオマスや水素ベースの燃料(特に水素とアンモニア)を使用した石炭火力発電所の脱炭素化について活発な議論が行われました。参加者たちは、持続可能なエネルギー源の利用拡大についての意見を交換しました。
パネルセッション
2
:「グリーン発酵と持続可能な食糧生産を促進する政策」
このセッションでは、微細藻類を用いて発酵の可能性を引き出すための技術とそれを栄養の課題解決のための政策つなぐことについて議論されました。参加者たちは、インドネシアにおける持続可能な食料生産性の向上や栄養不良の課題の解決について、具体的な提案を共有しました。
今後、本プロジェクトでは、微細藻類を利用して二酸化炭素を大量に吸収し、資源化する技術の開発を進める予定です。さらに、東南アジア地域向けに経済合理性のある政策を提案し、エネルギーと食料資源の持続可能な生産性向上を目指します。
参考:
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム:https://www.jst.go.jp/global/kadai/r0404_indonesia.html
インドネシア国家研究イノベーション庁: https://brin.go.id/
◆本事業について
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