医療機材管理技術者向けパイロット研修を実施

2023.08.07

2023年7月17日から28日にかけ、モルドバ保健省とJICAの共催により医療機材管理者向けパイロット研修をキシナウ市立聖トリニティ病院にて開催しました。同研修にはモルドバ国内の公的医療機関で医療機材管理を担当するエンジニア44名が知識のブラッシュアップを図るべく参加しました。

保健省は公的病院におけるより適切な医療機材の利用を促すべく、医療機材管理担当者向けの定期研修の制度化を計画しています。JICAは約10万人のウクライナ避難民に無償で医療サービスを提供するモルドバ政府を支援すべく、2022年7月から梅宮専門家を派遣し係る協力を実施しています。

今回実施した研修は、将来の定期研修のパイロットという位置付けで、保健省およびJICAが開催したものです。梅宮専門家のリードの下、モルドバ人専門家チームを組成し、研修のデザインから資料作成およびパイロット研修開催の支援を実施し、今回のパイロット研修開催に漕ぎ着けました。

本研修の前半は、医療機材管理概論、医療機材データベース、メインテナンス、法的フレームワーク、 医療機材の技術仕様などについて講義を実施し、後半は、聖トリニティ病院の協力を得て、医療機材を用いて適切な使用・メインテナンスについて実習を行いました。

最終日のクロージング・セッションでは、JICAウクライナ・フィールド・オフィスから、本研修をホストしてくれた聖トリニティ病院、プログラム開発および講師を務めた専門家チーム、保健省を含め本研修実施に貢献いただいた方に感謝を伝え、定期研修制度立上げに向けた更なる協力継続をお願いしました。その後、保健省の代表者から研修修了者に修了証を手渡していただきました。

参加者からは「医療機材管理の実務に直結する有用な知識を学ぶ事できた。今後も定期的に研修を受けられることを期待している」との意見が多く寄せられ、JICAの支援に感謝が示されました。

来年以降の研修制度化に向け、今回の研修を踏まえ更新したプログラムを作成し、今秋に第2回目のパイロット研修を保健省・JICAが共催予定です。

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講義の様子

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実習の様子(X-Ray)

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実習の様子(人工呼吸器)

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保健省から修了証を受領する研修参加者

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講師陣

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