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滋賀県立彦根東高校の生徒が、JICAニカラグアと協力してマナグア湖での環境教育に貢献

2025.01.22

滋賀県立彦根東高校の生徒が、JICAニカラグアと協力してマナグア湖での環境教育に貢献

今年度で4回目となるマナグア湖のフローティングスクールでは、ニカラグアの子どもたちが紙芝居「マナとポアのプラごみ大作戦」を鑑賞しました。この紙芝居は、琵琶湖の固有魚ビワコオオナマズとマナグア湖の固有魚グアポテが登場し、両湖のごみを減らすという物語です。

この物語は、日本最大の湖である琵琶湖の東に位置する滋賀県彦根市の滋賀県立彦根東高校の生徒たちがマナグア湖の現状を知り、日本文化の紙芝居を通してマナグア湖の持続的な資源保護を訴えるために作成したものです。

ニカラグアと日本は12,000キロ以上離れ、言語も異なりますが、生徒たちが両国の友好の絆に貢献する上での障害にはなっていません。2024年3月、生徒たちはサンディ・ダビラ駐日ニカラグア大使に紙芝居を発表し、大使は生徒たちが環境教育を促進するために制作した紙芝居を高く評価しました。

滋賀県では、小学校5年生全員が琵琶湖で1泊2日の行程で琵琶湖の資源や保全の大切さなどを学ぶ「フローティングスクール」を40年以上前から実施しています。ニカラグアは滋賀県立びわ湖フローティングスクールの技術支援を受け、2021年10月にマナグア湖でもフローティングスクールを通した環境教育プログラムを取り入れました。

このフローティングスクールの経験が生徒や教師に受け入れられたため、マナグア市は自主的な取組みとしてフローティングスクールの継続を決定し、これまでに行われた合計18回の航行に1,000人以上の児童が参加しました。さらにマナグア市は、マナグア湖だけでなくティスカパ湖(マナグア市内に位置する小規模な湖)でもフローティングスクールの実施を決定しました。

JICAニカラグア事務所長小谷知之は「私たちの協力はより多くの関係者が加わり、年々より力強く発展しています。それは開発協力の枠組みを超えて、文化や友情、心の交流に繋がっています。」と語っています。

ニカラグアの子どもたちに話をする、マナグア市役所で活動する環境教育隊員の藤原良市さん。

紙芝居を作成した生徒たち
写真: 滋賀県立彦根東高等学校 提供

滋賀県を訪れた駐日ニカラグア大使に紙芝居を説明した生徒たち
写真: 滋賀県立彦根東高等学校 提供

ニカラグアのフローティングスクールに参加した児童たち

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