JICA 母子手帳セミナー
掲載日:2024.06.12
イベント |
掲載日:2024.06.12
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2024年5月30日、イスラマバードのヒルビュー・ホテルにてJICAパキスタン事務所主催の母子手帳セミナーが 開催されました。JICA本部から萩原明子国際協力専門員、JICA事務所から宮田尚亮所長、パキスタン側からは連邦・州・県の保健行政職員、国際開発機関、助産師を養成する学術機関、産婦人科学会・助産師協会など職業団体、NGOなどが参加し、JICAがガーナやパレスチナなどで展開する母子手帳プロジェクトの経験や、パキスタンのJICAプロジェクトで開発された家族健康手帳が紹介されました。
母子手帳は日本が世界に紹介したツールで、現在50か国の保健システムで活用されています。JICAは34か国以上でその導入を支援してきました。母子手帳は妊娠期から幼児期まで、医療者と家族の(または家族同士)コミュニケーションを促進し、その健康記録は人生最初の1000日における継続ケア(産前産後検診、施設分娩、定期予防接種、成長モニタリングなど)に重要な役割を発揮します。
パレスチナ、ガーナ、シエラレオネなどで母子手帳の導入、拡大、制度化などに長年尽力してきた萩原明子専門員が、母子手帳がどのように家族の保健教育、男性参加、検診への参加率などを向上させてきたかを説明し、参加者は熱心に聞き入っていました。
カイバル・パクトゥンクワ州で実施中のJICA母子継続ケアプロジェクトでは、家族健康手帳が開発され、医療者と家族・家族間のコミュニケーションを促進し、EPIとMCHなど異なるプログラム間の調整にも役立っています。質疑応答では「パキスタンの母子保健の向上のために、各関係機関による協働を進めていきたい」という声が上がりました。
JICA母子手帳プロジェクトと母子保健継続ケア・クラスターについてさらに知りたい方は、こちらをご覧ください。
https://www.jica.go.jp/activities/issues/health/__icsFiles/afieldfile/2023/11/27/202310_1.pdf
https://www.jica.go.jp/Resource/project/ghana/010/materials/index.html
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