PNGで活躍するJICA海外協力隊が現地のテレビ番組に登場 ― 教育・環境・ガバナンス分野での活動を通じて築かれる「共に生き、共に働く」関係 ―



2025.08.06
2025.08.06
パプアニューギニア(PNG)で活動するJICA海外協力隊員の内山翔太隊員、鈴木佑隊員、望月賢人隊員の3名が、松岡JICAパプアニューギニア事務所長と共に現地テレビ番組に出演し、それぞれの取り組みや日本とパプアニューギニアの友好関係について紹介しました。
番組の動画はこちら→PNGにおけるJICA海外協力隊
JICA海外協力隊は、1980年にパプアニューギニアへの派遣を開始して以来、これまでに800人以上の隊員が同国で活動してきました。教育、保健、農業、ITなど多岐にわたる分野において、地域社会や政府機関と協力しながら課題解決に取り組んでいます。現在(2025年8月時点)、PNGでは17名の隊員が活動中です。COVID-19による一時的な中断を経て再開されたこのプログラムは、教育・医療・環境・行政といった幅広い分野において、草の根から社会の変革を支えています。
内山翔太隊員(ソゲリ小学校/青少年活動)
鈴木佑隊員(ポポンデッタ小学校/青少年活動)
■ 教育と国際交流:日本と
PNG
の子どもたちをつなぐ
内山隊員と鈴木隊員は、日本とPNGの小学校をオンラインでつなぎ、子どもたち同士の交流活動を行ってきました。これまでに約20回の交流活動が実施され、文化紹介や伝統舞踊の披露などを通じて相互理解が深まりました。2025年7月には、内山隊員が配属先の児童とともに大阪・関西万博の「PNGナショナル・デー」に参加し、会場で国歌を斉唱するなど、交流の成果を国内外に発信しました。
■ 環境保全:アートと交流で育むエコ意識
廃棄物管理に課題を抱える地域において、JICA海外協力隊はごみ箱の設置や清掃活動を通じて、住民の意識向上に取り組んでいます。さらに、廃棄物を活用したアート制作や、日本の小学生との意見交換などを通じて、子どもたちに環境保全の重要性を伝えています。
望月賢人隊員(ミルンベイ州コミュニティ開発局/コミュニティ開発)
望月賢人隊員(ミルンベイ州コミュニティ開発局/コミュニティ開発)
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コミュニティ開発とガバナンス支援
地方の行政事務所で活動する望月隊員は、現地の同僚職員と協力しながら、ジェンダーに基づく暴力(GBV)や青少年福祉に関する対応データを電子的に管理するシステムを開発しています。この取り組みにより、行政業務の効率化と、より的確な政策決定への貢献が期待されています。
日本とパプアニューギニアの友好関係を育むJICA海外協力隊プログラムは、2025年に60周年を迎えました。
これまでPNGに派遣された多くの協力隊一人一人の活動は、両国の信頼関係の構築に大きく貢献しています。
●関連リンク
・協力隊、 2025-1次隊3名がPNGに到着!!
・田中理事長がパプアニューギニアのマラペ首相と会談
・JDS留学生の日本への渡航前壮行会を開催しました!
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