「カラカルパクスタン医科大学病院医療サービス改善計画」銘板序幕式典の開催
2024.07.02
2024.07.02
2024年7月1日にカラカルパクスタン自治共和国の首都ヌクスの医科大学病院において、JICA無償資金協力「カラカルパクスタン医科大学病院医療サービス改善計画」プロジェクトの名前が刻まれた銘板の除幕式典が執り行われました。式典には、羽鳥隆駐ウズベキスタン共和国日本国特命全権大使、JICAウズベキスタン事務所長尾藤好文が出席し、先方政府からは保健省副大臣や高等教育・科学・イノベーション省副大臣、カラカルパクスタン医科大学病院院長が参加しました。
ウズベキスタン北西部に位置するカラカルパクスタン自治共和国は、綿花向けの過剰灌漑によるアラル海の縮小により環境・地域経済が悪化し、開発が遅れた地域であり、アラル海周辺で汚染された水・土壌・大気による健康への影響も確認されています。本案件はカラカルパクスタン医科大学病院に対して高度な医療機材等を整備することにより、同地域の医療サービス及び医学教育の質の改善を図り、同地域住民の健康状態の改善に寄与するものです。
本プロジェクトでは、日本製のCTや検診車、レントゲンを含む治療・診断用の医療機材のほか、教育用機材として手術シミュレーターや内視鏡シミュレーターなどが供与されました。検診車にはポータブルレントゲン等医療機材が搭載されており、質の高い医療へのアクセスが困難な地方を医師が訪問し住民に検診を行うことで、病気の予防と早期発見に貢献することを目指しています。また、医学教育用のシミュレーターは、臨床で活用する知識や実践的な技術の強化を図るもので、カラカルパクスタンにおける医療人材のスキル強化と質の向上に寄与するものです。
JICAは引き続き、ウズベキスタンにおける公平かつ持続可能な社会の構築のため、保健医療分野の改善に取り組みます。
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