2023年度1次隊が着任しました!

2023.08.28

2023年7月19日、2023年度1次隊の新隊員7名がザンビアに到着し、現地語の訓練などを行いました。ザンビアの文化や任国事情を学び、いよいよ活動開始です。

2023-1次隊  障害児・者支援  村上 恵里佳

ザンビアの印象

ザンビアに来て一ヶ月が経ちましたが私がこれまでに感じたザンビアの魅力はやはり人の温かさです。ザンビアの人達はとてもフレンドリーです。街を歩いていて一言も声をかけられなかった日はありません。私が現地語であるニャンジャ語で”Muli bwanji?”(ムリ ブワンジ こんにちは、元気?)とあいさつをすると、ぱっと表情が明るくなってニャンジャ語を教えてくれます。そういったザンビアの人たちの温かさはあいさつを大切にする文化が影響しているのではないかと感じました。ニャンジャ語の語学訓練の時に、ザンビアではあいさつがとても大切だと習いました。その証拠にニャンジャ語にはあいさつの表現がたくさんあります。例えば、Mwauka bwanji?という言葉、日本語にすると「おはようございます」という意味なのですが、直訳すると「どのように起きましたか?」になります。「起きる」という動詞を使って相手の調子を尋ねているのです。このようにニャンジャ語では相手の行動に合わせて動詞を変えてあいさつをします。相手が何かを食べていたら、Mwadya bwanji?というように「食べる」という動詞を使うのです。相手のことを良く見て、その時の行動に合わせて言葉を変えていく、とても素敵な文化だと思いました。さらに驚いたことに、任地の子どもたちから日本語を教えてとよく言われるのですが、みんな必ずGood morning, how are you?は何て言うの?と聞くのです。ニャンジャ語ではその二つはセットなので子どもたちにとって相手の調子を尋ねることはごく自然なことなのだと感じました。このようにザンビアでは人と人との繋がりをとても大切にしていることがわかりました。ザンビアでの生活はまだ始まったばかりですが、すでにたくさんの人からの優しさに助けられています。私もザンビアの人たちのように人との繋がりを大切に活動していきたいです。

現地語語学学校の先生と。

現地語語学学校の先生と。

応募動機

私が協力隊に応募した動機は、自分の言葉として生徒に語ることができることを増やしたいと思ったからです。私は埼玉県で英語の教員をしていて、協力隊には現職教員特別参加制度を利用して参加しています。日本で教員をしているときは、発達障害、ネグレクト、生活保護など様々な背景を持った生徒と関わり、自分の未熟さを感じていました。私にはまだまだ知らない世界があると感じましたし、自分の引き出しを増やしたいと思ったのです。人は経験したことしか語ることはできません。教員として、生徒より先に生きる人生の先輩として、生徒に伝えられることを増やし、生徒の学びに繋げたいと思い参加しました。

同期隊員とシマを食べに!(村上隊員は左側の前から2人目)

同期隊員とシマを食べに!(村上隊員は左側の前から2人目)

要請内容と抱負

私の配属先は首都ルサカにあるチャイナマ特別学校で、公立の小学校に併設されている特別支援学校です。聴覚障害、自閉症スペクトラム障害、ダウン症、知的障害などの障害を持つ児童が在籍しています。学年と障害の程度に応じてクラス分けがされており、私は学期ごとにクラスを回って児童に対する直接の指導をしたり、教材・教具の作成、教員の授業力向上を目指して活動したりする予定です。特別支援学校での教員経験はなく、自分に何ができるのだろうかと不安に思うこともありますが、学び合うことを大切に焦らず自分のペースで活動していきたいと思います。

配属先の先生方と初対面!

配属先の先生方と初対面!

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