草の根技術協力事業でつながろう!ペルーNGO向けオンラインセミナーを実施しました。

2023年5月11日

「JICAペルーではどのようなプロジェクトが実施されているのか?」「ペルーのNGOはどのような形でJICAと連携できるのか?」「草の根技術協力事業とは?」にという声に答えることを目的として、ペルーのNGO・自治体ほかJICA事業に関心のある方々に向けた草の根技術協力事業オンラインセミナーを2023年3月17日に実施しました。

動画を使っての市民参加協力事業の紹介、草の根技術協力事業の概要説明を行いました。そして、カヤオ特別郡ミ・ペルー区で現在実施中のプロジェクト「在日日系人が培った知識と経験を活かしたコミュニティ防災」に携わるメンバーのみなさまにも参加いただき、実際の活動の様子を伝えてもらいました。

「コミュニティ防災において大切なことは、コミュニティの絆と住民参加」と語ったプロジェクトリーダー・日比野純一さん(特定非営利活動法人エフエムわいわい)。ミ・ペルー区住民の方から「日本の防災を学びたい」との要望を受けたことから、オンライン上でやりとりを始め、会議や研修を通してワンチームとしての団結力を高めてきました。同じくプロジェクトメンバーである大城ロクサナさん(ひょうごラテンコミュニティ)からは、「このプロジェクトが、私のような在日ペルー人・在日外国人が日本での経験を活かし、プロジェクトを届けるムーブメントのきっかけとなれば」と呼びかけがありました。「15年以上前にミ・ペルー区へ引っ越した当初から、娘や孫が将来暮らし続ける場所として、安全を確保するべきだと考えていた」。現地カウンターパートのミ・ペルーH地区近隣災害リスク管理委員会の代表カルロス・ドナイレさんは、防災の知識を地域に広めるべく、これまで様々な形で活動しており、今回このプロジェクトで重要な役割を担っています。2023年1月にスタートを切ったばかりのプロジェクトですが、地域コミュニティとの防災力の向上のため、様々なアクターが同じ方向を向いて連携していることが伺えました。

JICAペルーは引き続きこのような発信を通して、ペルーの課題解決、そして日本の地域社会活性化につながる両国の共同事業として実施する草の根技術協力事業を、より多くの方々に活用頂けることを期待しています。

【画像】

(上段左から)日比野純一さん、大城ロクサナさん、カルロス・ドナイレさん

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