パレスチナ向け無償資金贈与契約の締結:初等中等教育における学習環境と難民の生活環境の改善に貢献

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2020年10月22日

署名式の様子

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、10月21日、ラマッラにて、パレスチナ自治政府との間で、計2件、総額34億6,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

今回贈与契約を締結した無償資金協力案件は以下の2件です。
(1) 教育の質及び環境改善のための学校建設計画(24億6400万円)
(2) 難民キャンプ改善計画(10億円)

 各案件の詳細は以下のとおりです。
(1) 教育の質及び環境改善のための学校建設計画
The Project for the Construction of Schools for the Improvement of Quality and Environment of Education.

【事業の目的及び概要】
本案件は、ヨルダン川西岸地区及びガザ地区において、就学前教室を含む初等・中等学校の建設及び教育機材の整備を実施することにより、初等・中等教育における学習環境の改善を目指すものです。本案件により、新設された教室で学ぶ児童・生徒数や児童・生徒の学習時間の増加が期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4に貢献します。

【案件基礎情報】
国名 パレスチナ自治区
案件名 教育の質及び環境改善のための学校建設計画
実施予定期間 51ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 パレスチナ自治政府 教育庁
対象地域・施設 ヨルダン川西岸地区及びガザ地区の小中学校10校
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
【施設】初等・中等学校10校の教室(155教室)、教員室、図書室、多目的ホール、理科実験室、テクノロジーラボ(コンピューター教育と技術教育を行う教室)、リソースルーム(障害児向け教室)、トイレ、学校家具等
【機材】ICT機器、実験機材を含む教育関連機材一式
② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、資金管理支援。

(2)難民キャンプ改善計画
The Programme for the Improvement of Refugee Camps

【事業の目的及び概要】
本案件は、パレスチナ難民キャンプにおいて、実施中の技術協力プロジェクト「難民キャンプ改善プロジェクトフェーズ2」と連携し、住民主体で策定されたキャンプ改善計画の実施に要する資金を供与することにより、難民の生活環境の改善を目指すものです。本案件は、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール10、11、16に貢献します。

【案件基礎情報】
国名 パレスチナ自治区
案件名 難民キャンプ改善計画
実施予定期間 60ヵ月
実施機関 パレスチナ自治政府 財務庁及びパレスチナ解放機構 難民問題局
対象地域・施設 ヨルダン川西岸地区の難民キャンプ
具体的事業内容(予定) 女性や障がい者、若者等の住民主体で策定されたキャンプ改善計画の実施にかかる資金を供与するもの

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