「JICA開発協力人材育成事業」及び「JICA海外協力隊帰国隊員奨学金事業」の開始について

2021年9月6日

独立行政法人国際協力機構(JICA)は、国際協力人材の育成及びJICA海外協力隊による協力隊経験の社会還元促進を目的として、新たに2つの学位取得支援事業を開始します。各事業の概要と今後のスケジュールは以下のとおりです。なお、上記2事業の併願は可能ですが、重複はできません。双方の第1次(書類)選考を通過した時点で、どちらかの事業を選択いただく必要がございます。

■JICA開発協力人材育成事業

本事業は、開発ニーズが高い分野において、当機構が実施する事業の中核を担う高度専門人材を育成することを目的としています。将来にわたり開発協力業務に従事する意志を有する方に対し、海外の教育機関等における学位取得機会を提供することとし、このたび本事業に参画する研修員を募集します。

研修員は当機構が指定する分野及び当機構が承認する海外の教育機関等にて、博士課程(3年以内) 又は修士課程(2年以内)に在籍し、学位を取得した後(研修終了後)は、当機構の事業に一定期間以上(研修終了後5年以内に3年間以上)参画することを想定しています。研修員に対し、滞在費月額、授業費、域外研修費を貸与します。

※研修経費は「貸与」としますが、一定の条件(研修終了日の翌日から起算して5年以内に、通算して3年以上の期間、JICAが認める方法によりJICA事業に参画すること等)を満たした場合、研修経費の返還義務は免除されます。


<対象者>
将来にわたり開発協力業務に従事する意志を有する個人の方(詳細は関連リンクから募集要項をご確認ください)。

<今後のスケジュール>
書類提出締切日:2021年11月3日(水)<必着>
書類選考結果通知:2021年11月24日(水)(予定)
面接選考:2021年12月1日(水)~10日(金)のうちJICAが指定する日時
面接選考結果通知:2021年12月24日(金)(予定)
オリエンテーション:2022年1月14日(金)(予定)
受講最終決定審査:2022年1月~4月(予定)

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■JICA海外協力隊帰国隊員奨学金事業

本事業はJICA海外協力隊(シニア海外協力隊及び日系社会シニア海外協力隊を除く)として派遣され帰国した方(以下「帰国隊員」)が、その知識や経験を国内外で還元することの促進を目的としています。

当機構には、帰国隊員が帰国後の進路開拓をする際に役立つ技術・技能の修得又は免許・資格の取得につながる教育訓練の機会を増やすことを目的として、経済的支援を行う「教育訓練手当」の制度があります。

今般、この教育訓練手当の制度を拡充します。帰国後2年以内の帰国隊員の中で、我が国を含めた世界の平和と安定のために活動に従事することを目的に、本邦及び海外の大学院で更なる研鑽を積むことを希望される方及び現に研鑽を積むべく就学中の方を対象として、奨学金事業を開始することとしました。入学金、授業料、渡航費、生活費等の別なく、1名あたり200万円の定額給付(返済義務なし)とします。


<対象者>
帰国隊員(詳細は関連リンクから募集要項をご確認ください)。

<今後のスケジュール>
書類提出締切日:2021年11月3日(水)<必着>
書類審査結果通知:2021年11月26日(金)(予定)
面接審査(オンライン予定):2021年12月6日(月)~10日(金)のうちJICAが指定する日時
最終審査結果通知:2021年12月24日(金)(予定)

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