シエラレオネ向け無償資金協力贈与契約の締結: 変電所や送電線の整備により未電化地域等への安定的な電力供給に貢献

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2022年12月21日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、2022年12月19日、シエラレオネの首都フリータウンにて、シエラレオネ共和国政府との間で、「フリータウン半島に沿った配電網拡張計画」を対象として20億7,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

シエラレオネでは、1991年から約10年にわたる内戦の影響により、発電・配電設備などの国内のインフラが激しく損壊しました。内戦後の復興が進む一方で、加速する電力需要の増加に供給が追いついておらず、教育や医療等の基礎的な社会サービスの提供を妨げています。また、内戦の要因ともなった貧困から脱却するためには、産業振興が不可欠であり、その基盤となる電力アクセス向上が重要です。

本案件は、首都が位置するフリータウン半島において、南部地域に変電所や配電網を整備するものです。フリータウン半島北西部は過去の無償資金協力「配電網緊急改修計画」にて日本が配電線を整備済みであり、フリータウン半島北東部は世界銀行が整備を進めています。これらと本案件によって、フリータウン半島全体が電化されることになります。

本案件は、未電化地域等への電力の安定供給を通じてシエラレオネの基礎インフラの強化および経済成長に寄与するもので、SDGsゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)、ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)およびゴール11(住み続けられるまちづくりを)に貢献します。 

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 シエラレオネ共和国
案件名 フリータウン半島に沿った配電網拡張計画(The Project for the Extension of Power Distribution Network along the Freetown Peninsula)
実施予定期間 37ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 配電公社
対象地域・施設 フリータウン半島南部
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
33kV/11kV変電所を2棟新設
33kV送電線を約50kmにわたり整備
11kV送電線を約50kmにわたり整備
ほか、変圧器(33/11kV)、配電用変圧器(11/0.4kV)、低圧資機材等を設置

②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理等

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