バス、トラム、トロリーバスが行き交うベオグラード市内でときおり見かける黄色いバスには、セルビアと日本の国旗が掲げられている。「地元では、これを"日本バス"もしくは、"黄色いバス"と呼んでいます。2003年に日本から寄贈された93台のバスのうち、ここでは40台のバスが走っています」と話すのは、ベオグラード市交通公社(GSP)幹部のネボイシャ・ゴベダリツァさん。新品だったバスも15年以上経って車内外のあらゆる部分が劣化。順番にメンテナンスに出して部品交換やペンキの塗り替えを行い、大切に使い続けている。ここでは、プロ意識の高い約5,800人のスタッフが働き、公共交通の滞りのないサービスを提供し市民の生活を支えている。
バス約800台、トラム約150台、トロリーバス約90台を所有するベオグラード市交通公社の幹部。「16年前に供与されたバスは、市民の足としてセルビアの経済発展の助けとなりました。金属部分をはじめとする劣化が目立ってきていますが、修理して使い続けます」