日系社会次世代育成研修(大学生招へいプログラム)の概要

1.目的

本事業対象国に生活基盤のある日本の大学生に相当する者のうち、日本に対する理解を深める強い意欲があり、将来の日系社会の発展に貢献するのに十分な素質のある者を、本邦に招へいして行う研修であり、2015年度から実施されている。

本研修では、日本人の海外移住の歴史に関する学習、その他各種研修を通じて自分たちのルーツ、日本の文化、習慣等を学んでもらい、日本に対する理解を深めることで、自らの日系人としてのアイデンティティを強化すること、また研修の中で自らの考えを発信する機会を持ち、日本で得た知識、研修の成果を基に、日系社会をリードする発信力のある人材を育成することを目的としている。

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京都伝統工芸「京からかみ」製作体験

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京都の妙心寺にて座禅体験

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横浜国立大学にて着付け体験

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日本人の大学生とディスカッション

2.募集対象国及び募集人数

9ヵ国20名

受入 対象国 人数
9ヵ国20名 メキシコ 1
ドミニカ共和国 1
コロンビア 1
ベネズエラ 1
ブラジル 9
ペルー 2
ボリビア 2
パラグアイ 2
アルゼンチン 1

3.研修期間

約1ヶ月間
6月〜7月に実施

4.研修実施場所

JICA横浜

5.研修概要

上記1.の目的を達成すべく、次の各目標に沿ったプログラムを実施する。

  1. 日系社会のリーダーを育成する
    1. 日系人リーダー像を知る
    2. 各自の専門性を高める方法を知る
    3. 地域や日系社会への貢献を考える
  2. 日系人としてのアイデンティティを強化する
    1. 日系社会・歴史について理解を深める
    2. 日系人のアイデンティティについて知る
    3. 日本理解を促進する
  3. その他:オリエンテーション、報告会、懇親会等の実施。

プログラムイメージ

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6.応募資格要件

  1. 海外移住者及び概ね日系3世までの海外移住者の子孫であること。
    ※日本人移住者の血統を引く者を指す。
    ※事業対象国に定住していること(主たる生活基盤があること)。
  2. 研修参加時点で、本事業対象国の高等教育機関(大学学部)に所属しており、かつ年齢が18歳以上30歳以下であること。
  3. 日本に対する理解を深める強い意志があり、将来の日系社会の発展に貢献するのに十分な素質があると認められること。
  4. 親権者(※)または保証人の同意が得られること。
    ※共同親権を法制化されている国においては、全親権者の同意が得られること。
  5. 心身ともに健康で、本邦での集団生活に耐えられること。
  6. 研修受講に支障のない日本語もしくは英語能力を有すること。