厚真×SDGs

厚真町立厚南中学校 山本 有紗先生

教師国内研修参加までの経緯

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初任校での勤務を終え、教員として5年目を迎えました。教員をこの先も続けていく中で、自分の強みや力を入れて取り組みたいことは何かと考えることが多くなりました。以前から国際理解に興味があり、言語だけではなく広く世界のことを伝えたいと思い、英語教師を目指しました。その原点に立ち返り、ここ最近でよく耳にする「SDGs」を学び、教育に取り入れることが一つ、自分の強みになっていくのではないかと考え、研修への参加を決めました。

授業実践に関して

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研修で下川町や浦幌町について学んだことをきっかけに、厚真町の取り組みとSDGsを関連させた授業ができないかと考えました。勤務校で「ふるさと教育」という子どもたちの地域学習を担当させていただいた関係で、様々な方面で活躍する地域の方との出会いがありました。中でも、厚真町は過去に胆振東部地震を経験しており、復興に向けて様々な取り組みをしています。そこで、厚真町の方々を題材に、SDGsと関連させた教材を考えてみようと思いました。

地震というネガティブな経験を扱うにあたり、研修の中にもあった言葉ですが、「教材の終末が明るい未来で終わる」という点に気を付けました。子どもたちが厚真町に誇りを持てるような、そして自分たちの未来にも希望を持てるような教材作りを心掛けました。

研修を通して

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まず一つは、SDGsについての見方が大きく変わりました。研修参加前は、SDGsと聞くと、「地球のことについて」「環境のために」といった大きなものという印象がありました。そのため、授業などでSDGsについて取り組んでも、自分にとっても、子どもたちにとっても、どこか遠くのことについて考えさせているような感覚がありました。しかし、今回の研修で様々な先生方の実践や市町村での取り組みを知り、SDGsを「自分事として」「地域や身の回りのために」といった視点で見ることができるようになりました。そういう視点をもつと、自分自身の情報を受け取るアンテナも高く、広くなったように感じます。SDGsに限らず、日常の中に教材作りのヒントがたくさん転がっているのだと気付くことができました。

また、研修に参加された先生方やJICA北海道スタッフの皆様、アドバイザーの堀先生、様々な取り組みを紹介してくださった各団体の皆様との交流から学ぶことも多くありました。自分にはない経験や知見をたくさん聞くことができ、本当に素敵な時間を過ごさせていただくことができました。そういった研修を通した出会いにも感謝しています。ありがとうございました。

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