北海道発のJICA海外協力隊が帰国後表敬訪問を行いました!

2020年9月2日

新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月末に帰国した2017年度4次隊と2018年度1次隊の海外協力隊員が任期を満了し、それぞれ派遣前表敬訪問をした自治体にて帰国後表敬訪問を実施しました。
帰国隊員は任国や活動の様子を写真や動画を交えながら報告し、今後の抱負について語りました。

道内各地で開発途上国での2年間を報告しました。

東川町での表敬訪問(中央:林星絵さん)

室蘭市での表敬訪問(津田晴香さん)

恵庭市での表敬訪問(杉町希さん)

旭川市での表敬訪問(佐藤透さん)

東川町から出発した林星絵さん(エジプト派遣、職種:デザイン)は、貧困問題に取り組むNGOの広報部に所属し主に広報用デザインの作成を中心とした活動を行いました。林さんは任地で撮った写真や動画を見せながら、首都カイロでの生活の様子やご自身の活動について紹介しました。特に、街の様子を撮影した動画には松岡町長や両副町長とも興味深そうに鑑賞されていました。


室蘭市から出発した津田晴香さん(ブラジル派遣、職種:日本語教育)は、ブラジル北部の日本語学校にてブラジル人教師の育成や日本語文化の普及、学生の日本語能力の向上を行いました。ブラジルでは、日本のアニメがきっかけで日本語を学ぶ学生が多いと話しました。また今後は、道内の小中学校などへの出前講座を通じて自らの経験を伝える活動をしていきたいと抱負を語りました。


恵庭市から出発した杉町希さん(セネガル派遣、職種:コミュニティ開発)は、農村部の生計や食生活の実態について調査分析を行い、そこでの課題を踏まえ、乾燥野菜を作るなど食生活改善に取り組みました。2年間の活動を通じて、自分の価値観でよいと思ったことであっても、任地の人にとってのベストだとは限らない、違いを認めることが大切だと学んだと話しました。


旭川市から出発した佐藤透さん(ザンビア派遣、職種:自動車整備)は、職業訓練校で自動車整備に関する技術指導を行いました。学生たちの基礎知識や、指導者不足の実態について報告をしました。任地は比較的発展しており、基本的な生活用品は整った環境にあったが、車で30分の所には荒野が広がっているなど、地域の特徴についても紹介しました。


(文責:JICA北海道 市民参加協力課 土方綾)