大学生3名がJICA北海道のインターンシップに参加しました!

2020年9月15日

8月下旬から9月初旬にかけて、3名の大学生がJICA北海道(札幌)でのインターンシップに参加しました。今年は新型コロナウイルスの影響により、途上国からの研修員受入や毎年夏に開催している世界ふれあいひろばが延期になる中で、オンラインでの開発教育イベントの運営補助や、一時帰国している協力隊員へのオンラインでのインタビューなどに携わってもらいました。
 慣れない環境の中で悪戦苦闘しながらも、約一週間のインターンシップを通じてそれぞれが学び、感じたことをインターン体験記事としてまとめてもらいましたので、ご紹介させていただきます!

北海学園大学3年 服部 竜也

中高生プログラムで地球ひろば案内をしている様子

中高生プログラムの運営メンバーの方々と

アッサラームアライクム!(アラビア語で「こんにちは」という言葉ですが、世界中のイスラム圏で広く挨拶として使われています)
 この度、JICA北海道(札幌)で約一週間のインターンシップに参加させていただきました、北海学園大学3年、人文学部英米文化学科所属の服部竜也です。私は今回インターンシップに参加して、多くの経験と学びを得ました。この記事では、私がインターンシップに参加した理由や、実際に携わった業務、私の中で重要だと感じた学びについて紹介したいと思います。

 私は青年海外協力隊に興味があり、実際にそうした国際協力に関連した活動を行っている企業や団体についての理解を深めたいと考え、今回、JICA北海道(札幌)のインターンシップに参加しました。実際に青年海外協力隊のOB・OGの方々とお話をする機会もあり、とても実りのある時間でした。
 今回、私たちインターン生が携わった業務は、中学生・高校生向けの国際協力体験プログラムの当日運営や、青年海外協力隊員の現地での活動を写真パネルで紹介するパネル展示の準備や設営、JICA北海道が実施した道内での外国人材調査に関する報告会での会場設営や運営補助、などでした。

 私が学んだことは、「社会で起きている問題は決して他人事ではない」ということです。前述した中高生プログラムで、私はほっかいどう地球ひろば(JICA北海道(札幌)にある体験型学習施設)の案内を行うことになったのですが、事前の練習をしていたとき、初めは、世界全体での共通目標であるSDGsのことを、どこか他人事のようにしか話すことができませんでした。しかし、SDGsについて自分で調べながら案内の練習を重ねていくうちに、自分の周りにもSDGsに関連する課題が存在することを知り、その結果、自分事として考えられるようになりました。また一方で、社会の問題を自分事として考えることの難しさも同時に感じました。
 また、SDGsの社会における重要性も知ることができました。正直、インターンシップに参加するまではSDGsというものをあまりよく知りませんでしたが、現在ではSDGsへの貢献に取り組む企業も増えてきているということを知り、将来、もし自分が企業に勤めるなら、SDGsへの取り組みを進めている企業で働きたいと思いました。

 今年はコロナ禍でのインターンシップということで、活動内容や参加人数など、例年とは異なるインターンシップだったようですが、受け入れていただいたおかげで、将来、国際協力に関わることをやりたいという気持ちが大きくなりました!約一週間という非常に短い期間でしたが、この経験を今後の人生にも生かしていきます!

北海学園大学3年 岩永 沙那

インターンシップ実施報告会の様子

お世話になったJICA、JOCAの皆さんと

私は、今回JICA北海道(札幌)のインターンシップに8日間参加させていただきました。中学生・高校生向けの国際協力体験プログラムや、外国人材調査に関する報告会、北海道庁でのJICA協力隊のパネル展示など、色々な業務に携わらせていただきました。現在のコロナ禍の状況で、対面でのインターンシップを受け入れていただいたこと、しかも1週間という長い期間受け入れていただいたことは、本当に感謝してもしきれません。

 私は今回のインターンシップで沢山のことを学びました。特に中高生プログラムなどに携わる中で、SDGsについてより学びを深められたと感じています。今後、SDGsの重要性はますます高くなるでしょう。様々な企業が、自社の事業をSDGsに当てはめ、外部に公開しています。そういったものを見ることで、企業がどのような取り組みを行っているのか、何を目指して事業を行っているのか、を知ることができます。それは、今後私が就職活動をする際にも大変重要なポイントになると思います。

 また、自分の周りの人にも、SDGsについてより理解を深めて欲しいと思いました。SDGsについて知らない人に対して、今回のインターンシップで得た知識や経験を伝えていくことができればと考えています。
 さらに、自分で実際に行動することの大切さを知りました。知るということは一つ目のステップとして大変重要ですが、知った上で次にどのような行動をしていくのかが、より大事です。私は、インターン期間中はフードロスをゼロにすることに取り組みました。これについては、今後も続けていきたいです。

北海道大学3年 村瀬 海

地球ひろば案内(ジュニア案内人)をしている様子

インターン生の皆で集合写真

今回のインターンシップでは、ほっかいどう地球ひろばの案内(ジュニア案内人)、新型コロナウイルスの影響で一時帰国されているJICA海外協力隊員の方へのインタビューと広報記事の作成など、様々な活動をさせていただきました。

 ほっかいどう地球ひろばには、施設を訪問する方々に対して案内を行う「地球案内人」がいますが、「ジュニア案内人」は地球案内人のように地球ひろばの案内ができるようになることを目指すというものです。案内のストーリーを組み立てることから始め、関連するデータを自ら調べ、わかりやすい案内となるように表現を工夫し、話し方や身振り手振りに気を使うなど、考えなければならないことが数多くありました。インターン最終日の本番までに、何度か職員の方々とリハーサルを重ね、アドバイスを頂きながら案内を改善していきました。いざ本番を終えてみると、まだまだ改善すべき点はありましたが、最初のリハーサルと比べてわかりやすい案内をすることができたのではないかと思います。

ジュニア案内人の練習を通じて、世界の様々な課題について深く知ることができ、今まで聞いたこともなかった「SDGs」についても学ぶことができました。また、世界が抱えている問題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えて、問題解決のために自分にできることは何か?と考えるようになりました。プレゼンテーションや、「他の人に自分のメッセージを伝える」練習にもなりました。他にも様々な発見と学びがあり、大変有意義な経験となりました。

 一時帰国隊員の方へのインタビューは、Zoomを利用してオンラインで行いました。インタビューという経験自体が初めてだったので、最初は不安でした。インタビューの構成を考えたり、広報記事の執筆を手探りで行うことになり、慣れないことばかりで大変苦労しました。しかし、協力隊経験者の方のお話は大変興味深く、また協力隊に参加するきっかけなど、普段あまり聞くことのできない話をお聞きすることができたので、最後はインタビューができてよかったと思いました。

 私はJICA海外協力隊に興味があり、協力隊について深く知りたいと思い、このインターンに参加させていただきました。インターン期間は1週間少々でしたが、インタビューを行った一時帰国隊員の方やJICA・JOCA職員の方々など、たくさんの協力隊経験者の方々にお会いし、お話しさせていただくことができ、海外協力隊の具体的なイメージを持つことができました。本当にありがとうございました。
 様々な方とお話しさせていただくうちに,自分が国際協力の分野でできることは何か、またこれからどのように関わっていくか、などについてもう一度考え直してみようと思いました。この経験を生かし、自分の目標をもう一度しっかりと定め、そのために自分ができることを一つ一つ行っていきたいです。