JICA北海道国際理解教育オンラインセミナー開始!
2020.11.30
JICA北海道では、現役教員の方や国際理解教育の実践に興味を持つ方向けに「国際理解教育セミナー」を、年に3回開催しています。
本来は、皆さん顔を合わせながら色々な議論を深めていく「国際理解教育セミナー」なのですが、2020年度は対面での開催は難しいため、ZOOMやYouTube配信のオンラインで開催することとなりました。
国際理解教育セミナー第1回目は、10月18日(日)13:00から「多文化共生」をテーマに開催しました。
ZOOM開催、そしてグループワークがメインとなるセミナーということで、参加者定員は40名と設定させていただきましたが、北海道内は東西南北様々な場所から、そして道外からも多くの方が参加してくれました。
第1回目の講師は、かながわ開発教育センター(K-DEC)の木下理仁さん。
開発教育のファシリテーターとして多様なテーマの教材を作成され、神奈川県で長く外国人支援や地域の国際化にも携わってきた方です。
<プログラム>
第一部:JICAと多文化共生の取り組み
(講師:JICA北海道(札幌) 野吾奈穂子)
第二部:多文化共生を考えるグループワーク
(講師:かながわ開発教育センター(K-DEC)木下理仁 様)
①日本に住む外国人のデータを見る
②グループワーク「看板」作り
※動画「外国人のマナー違反」
③動画「災害時の情報提供」
動画「高齢者介護と外国人」
④グループワーク
ランキング「多文化共生の社会をつくる9つの方法」
高校生から現役の教員まで、幅広いメンバーで楽しくグループワークを行いました。
プログラム前半では、北海道や日本で暮らす外国人についてデータを見ることで、参加者全員で状況把握を行いました。
そして「外国人のマナー違反」のニュースをもとに、「なぜこういった問題が起きるのか」「どうすれば日本のマナーを守ってもらえるのか」を、様々な『伝え方』を駆使しながら考え、グループごとに「看板」づくりを行いました。
後半は「『多文化共生』の社会をつくる9つの方法」というワークシートにそって議論していきました。「国際交流イベントの開催」「多言語の相談窓口をつくる」など、多文化共生の社会づくりのための取り組み方法が並ぶ中で、一番必要なものはなにか、最初にすべきことはどれか、参加者は個々に考えをまとめ、グループでも意見交換していきました。
木下先生は、過去に同じ教材で行ったワークショップでのエピソードを用いて、多文化共生社会に必要な項目は、国や社会といった前提が異なれば変わることを教えてくださいました。
参加者からは、年齢や立場の異なるボーダーレスな交流ができた、ワーク終了後もじっくりと考えたくなるテーマだったので今後も考え続けていきたいなど、「みんなが共に生きる社会」を考える貴重な機会となった様子が伺えました。
JICA北海道では、この後も国際理解教育オンラインセミナーを予定しています。
詳細はイベントページに掲載しますので、是非気軽にご視聴、お申込みください。
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