長期研修員(南アフリカ)インタビュー

2021年3月22日

北海道センター(札幌)ひなまつり

アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブプログラム(2018)で北海道大学大学院環境科学院に2021年3月末まで在籍のMANCHIDI Dikae Elizabethさんに日本での生活を振り返っていただきながら、母国について教えていただきました。

ご自身について教えてください。

私は南アフリカのヨハネスブルグのアイボリーパークという田舎の町で生まれ育ちました。この地域は鉱業の豊かな歴史で有名なところです。私の国と違う日本での生活はとても刺激的で、冒険がいっぱいでした。日本での沢山の有意義な経験は私自身の成長、そして研究者としての成長につながる経験でした。

日本での暮らしはいかがでしたか?

第7回TICADに参加した際の写真

日本の文化や人々はとてもユニークであり奥深さを感じました。日々の生活の中では驚きの連続でした。道にごみが全く落ちていないことやポイ捨てをする人が全くいないこと、地下鉄に乗るときはみんなが並んでいること、譲り合う事、これらは日本の秩序、規律を感じましたし、これは驚きだけではなく、学びでもありました。母国に帰った際に私も実践したいことの一つです。また、それだけではなく環境分野の研究者として、今まで持っていた視点とは違う角度から、日本というフィールドで沢山の事を経験し学ぶことができたのは本当楽しくとても貴重だと感じています。

富士登山の様子①

富士登山の様子②

(日本での思い出を教えてください)
私は日本でたくさんの思い出が出来ました。食事に関しては私は友人と食事に行った際に食べた味噌ラーメン、スープカレーが大好きで、母国に帰ってからも食べたいと思います。それだけではなく、おやつにおにぎりを食べることも好きになりました。

そのほかには2019年に第7回アフリカ開発会議(TICAD)に参加できたことは中でも貴重な思い出です。自国でも会う事が難しい大統領に会う事もできただけでなく、日本で開催される国際会議に参加できたことは今後キャリアにもつながる良い経験でした。

また、日本で一番高い山でありシンボルともいえる富士山に登る機会も得ることができました。富士山の自然や文化を学び研究者としてとても興味深かったです。それだけではなく、私は日本に滞在している間に日本の多くの地域を旅行する事ができ、環境分野について学ぶ私にとって日本の自然や四季について学ぶことができたのは本当に良い経験でした。

日本の皆さんへメッセージをお願いします。

私は日本の皆様に、感謝の気持ちをお伝えしたいです。日本の皆さんは外国人にとても親切であり、私たち留学生に対してもたくさんの暖かい助けがありました。今まで生活してきた中で言葉の違いがあっても、よそ者だと感じたことはありませんでした。この経験は今後私が母国に帰った際に外国人に対してどのように接し、歓迎していけばよいのかを学ぶ良い機会でした。私は日本の皆様がどのように外国人を歓迎し、共生しているかについて学び、経験したことを活かして母国でも活かしていきたいと思います。また、日本の皆様、そして日本での生活から学んだ秩序、規律という素晴らしい文化を母国に帰ってからも活かしていきたいと思っています。