長期研修員(ナイジェリア)インタビュー

2021年10月11日

札幌大倉山ジャンプ台での記念撮影

「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ」プログラムで来日し、北海道大学大学院環境科学院にて研究を行うObiyo Chukwuma Harveyさんに母国のナイジェリアや今後の抱負について教えていただきました。

ご自身のご専門や出身国について教えてください。

ヤムイモの収穫を祝う伝統的なお祭での一枚

私はナイジェリア連邦共和国のアビア州から来ました。専門は環境分野についてです。
ナイジェリアは、アフリカの西部に位置し、2億人余りが暮らすアフリカで最も人口の多い国です。ナイジェリアには、ハウサ、ヨルバ、イボとよばれる主要な部族の他にも、250を超える部族が混在しております。部族ごとに様々な文化を持っており、多様な祭りや食文化も特徴です。主食は、フフと呼ばれる発酵したキャッサバを餅のように練ったものの他、キャッサバの粉末をマッシュポテト状にしたエバと呼ばれるものを食べています。また、かぼちゃの葉を使ったスープや辛い炒め物を主食と一緒に食べます。ナイジェリアの気候は、乾季と雨季が繰り返され、年間の気温は20~30℃なので、四季のある日本で体験する北海道の冬がとても楽しみです。

北海道大学での研究課題、また、将来の計画について教えてください。

JICA長期研修員との一枚

北海道大学では、環境適応分野での研究を行います。日本で学んだ研究手法を生かし、ナイジェリアの貧困問題解決に貢献したいと考えています。

日本の印象について教えてください。

JICA長期研修員との一枚

日本では整理整頓が行き届いていることに驚きました。地下鉄が時間通りに運行していたり、横断歩道で皆が信号を守っていたり、母国では見られない光景に衝撃を受けました。札幌に来てから、街と自然との調和がとれていることに魅了されました。また、どこに行っても安全なことも素晴らしいところと感じました。コロナ禍の制約がありますが、日本人ともっと交流してみたいと思っています。

日本の皆さんに一言

まず、日本政府やJICA、そして日本の皆様に日本で学ぶ機会を与えてくれたことに対して、感謝を述べたいと思います。私の大好きな国である日本に来ることができ、とてもうれしく思っております。ありがとうございます。
2年間の日本での生活では、北海道大学大学院での「ナイジェリアでの土壌標準物質開発」という研究テーマを通じて、多くの学びを母国と日本の懸け橋として生かすことが最大目標ですが、せっかく日本に滞在することができるこの機会に日本の文化、郷土料理、言語を学び、日本について一層深く理解したいと考えています。また、北海道でしかできないことをたくさん吸収したいと思っています。
私は日本の皆様にいただいたこの機会を生かして、将来はアフリカの諸問題解決に寄与することができるよう頑張りたいと思います。