はこだて防災マルシェにて「やさしい日本語」ワークショップを実施しました

2021年11月12日

イベントチラシ

10月31日(日)に開催されたイベント「はこだて防災マルシェ2021」(主催:函館市女性会議)において、JICA北海道は「災害時の『やさしい日本語』を考えよう」と題したワークショップを行いました。

なぜ「やさしい日本語」が必要なのかを学び、考えてみる

ワークショップ配布資料表紙

「やさしい日本語」とは、日本語を母語としない外国人など、日本語の理解やコミュニケーションに関して何らかの困難を抱えている人のために配慮した日本語のことです。1995年の阪神・淡路大震災をきっかけとして生まれたものと言われています。

今日、北海道でも外国人技能実習生や留学生といった外国籍住民の増加が進んでおり、地域における災害時のコミュニケーションは必要不可欠です。そして「緊急地震速報」や「大津波警報」など、難解な表現が使われることの多い災害情報を見れば、分かりやすいことばで伝えることの重要性にあらためて気付きます。

阪神・淡路大震災での死者・負傷者の割合が、日本人より外国人の方が高かったことを共有したところ、参加者にとって大きな驚きだったようです。

やさしい日本語が生まれた背景や多文化共生について説明したのち、ちょっとしたコツを学びながら、例文をやさしい日本語にしてみる練習を行いました。日本人にとっては当たり前の言い回しでも、曖昧で分かりにくい部分はあるものです。参加者が自ら考えたやさしい日本語を話してもらったところ、ジェスチャーを付けて話すなど、相手に寄り添った素晴らしい対応が共有されました。

参加者から寄せられた感想【一部抜粋】

ワークショップの様子

ワークショップ終了後、参加者の方々より以下のような感想が寄せられました。
・外国人に会うと、英語で話さなければと思いこんでいた
・易しい&優しい日本語を心がけたい
・日本人はよく話が長くなってしまうので、ハサミ(はっきり・短く・最後まで言うこと)は大事だと感じた
・やさしい日本語は、難しく考える必要はないと思うけど、奥が深い
・災害時は外国人の存在が忘れられがち。やさしい日本語の存在がもっと市民に広がってほしい
・助け合える関係づくりには、まず挨拶から!

参加者の皆様、ありがとうございました。