長期研修員(ボツワナ)インタビュー

2021年12月22日

Joseph Godirilweさん

「資源の絆」プログラムで来日し、北海道大学の環境地質学研究室にて研究を行う Joseph Godirilweさんに、母国ボツワナの魅力や今後の目標を教えていただきました。

ご出身のボツワナについて教えてください。

Phalecheというトウモロコシの粥に牛肉を付け合わせたもの

ボツワナの自宅で育てている牛への餌やり

ボツワナの国立公園でのキャンプ風景

seswaaという牛肉を細かくした伝統的料理

私はアフリカ南部に位置するボツワナ共和国から来ました。
ボツワナは南アフリカ共和国とジンバブエ、ザンビア、ナミビアに囲まれた内陸国で、何よりも自然と資源の豊かな国です。ライオンや象、カバやシマウマ、キリンといった動物にも会うことができます。

ボツワナのダイヤモンドもとても有名で、最近では国内で世界最大級のダイヤモンドが採掘されました。食べ物に関しては、 Phaleche というトウモロコシのお粥に牛肉を付け合わせたものをよく食べます。

その他ボツワナの自慢できるところとしては、食料自給率が非常に高いことです。また、ボツワナは1966年の独立以降一度も戦争を経験していない平和な国です。

Josephさんの専門は何ですか。どうしてその分野に関心を持たれたのですか?

私はボツワナ共和国環境地質研究所で、持続可能な資源工学を専門に研究しています。
ボツワナは素敵な国ですが、他方問題も多く抱えていて、その一つが環境汚染の問題です。ボツワナには多くの鉱山があり、そこから発生する化学物質により環境汚染が引き起こされています。この汚染は環境や動植物だけでなく、地域コミュニティの生活にも影響を及ぼしており、このような問題を早く解決する必要性があると考えるようになりました。

本プログラムではどのようなことを学びたいですか。また、経験をどのように活かしたいと考えていますか。

まずは、鉱業における環境マネジメントに関する研究から、知識と高度な技術力を身につけたいです。そして本コースで得た知識を同僚にも共有していけたらと考えています。さらに将来的には、自国の環境問題の解決に貢献したく、北海道大学をはじめとする日本の大学や鉱山事業との研究を通じて、日本政府とも連携した協力プログラムも実施できるのではないかと考えます。

学業以外のことでいえば、日本の文化や日本語をもっと学んでみたいと思います。また、日本のテクノロジーにはいつも驚くばかりです。以前、日本で地震を経験しましたが、その時の耐震技術には大変驚きました。このような建物の耐震技術についても学びながら、自国へと貢献したいと考えています。